直接的な縁はなくても…BTS・JIMINが地方教育庁に高額寄付した理由「低所得家庭の学生のため」

BTS(防弾少年団)のJIMINが、低所得家庭の学生のために寄付を行った。

慶尚南道(キョンサンナムド)教育庁は5月30日、JIMINの父親が息子の代理で同月20日に奨学金1億ウォン(日本円=約1138万円)を口座を通じて寄付し、30日に教育庁で奨学金伝達式を行ったことを発表した。

JIMINの父親は前月、教育庁に直接電話をし、「厳しい環境にいる慶尚南道の学生たちのために奨学金を渡す」と、寄付の意思を伝えたという。

教育庁関係者は、「歌手JIMINは釜山で学生時代を過ごしたため、慶尚南道と直接的な縁はないが、道内の学生のための純粋な意図で寄付したと理解している」と説明した。

今回、慶尚南道教育庁に伝達された寄付金は、道教育庁の出資・出捐機関である慶尚南道未来教育財団を通じて、道内の低所得家庭の学生などのために使用される予定だ。

(写真提供=OSEN)BTS・JIMIN

なお、JIMINは以前から地元の釜山(プサン)広域市をはじめ全羅南道(チョルラナムド)など、各市道教育庁に低所得家庭の学生のための奨学金や本などの寄付を行っている。

実際、2018年には母校の回東(フェドン)小学校に制服費を寄付し、2019年には釜山広域市の教育庁に1億ウォンを寄付。

ほかにも、全南(チョンナム)未来教育財団に奨学金1億ウォンを寄付し、江原道(カンウォンド)教育庁にも非公開で1億ウォンを寄付したことがある。

また、全世界の小児麻痺患者のために社会奉仕団体「国際ロータリー」に1億ウォンを寄付。10月13日の自身の誕生日に合わせ、「緑の傘子ども財団」に1億ウォン以上を寄付したことで、高額寄付者の集まりである「グリーンノーブルクラブ」の会員にも加入した。

JIMINの父親もボランティアや寄付などの活動を積極的に行っており、この3年間で故郷の地域に7600万ウォン(約864万円)相当の寄付をしたことで知られている。

そして、今年4月には釜山市内の東義(トンイ)科学大学で、JIMINの寄付による「BTS・JIMIN奨学金授与式」を実施。JIMINの父親と東義科学大学教授の縁で実現した同寄付によって、同大学2年の在学生が奨学生に選ばれている。

◇JIMIN プロフィール

1995年10月13日生まれ。韓国・釜山広域市出身。本名パク・ジミン。ダンスの実力が高く評価され、釜山芸術高等学校舞踊科に首席で入学した。高校2年生の頃に現在の所属事務所Big Hitエンターテインメントのオーディションを通じて練習生に抜擢され、ソウルへ上京した。その後、転校した韓国芸術高等学校では偶然にも同じBTSメンバーのVとクラスメイトに。BTSとして2013年にデビューし、グループ内ではリードボーカルとメインダンサーを担当している。兵役のため2023年12月に入隊。除隊日は2025年6月11日を予定している。

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