「えきにし住宅」全86戸が完成...双葉の公営住宅、帰還・移住の拠点

JR双葉駅西側に完成した「えきにし住宅」。6月1日から全86戸で入居が始まる。右奥に見えるのは東京電力福島第1原発 =30日、双葉町(ドローン撮影)

 双葉町がJR双葉駅西側に整備していた災害公営住宅・再生賃貸住宅「えきにし住宅」の全86戸が完成した。東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難を経て、町への帰還・移住を進める拠点として、6月1日から入居が本格化する。

 町は2022年8月、双葉駅周辺の特定復興再生拠点区域(復興拠点)で避難指示が解除され、住民生活が再開した。住宅は県が代行整備し、22年10月から順次完成した39戸で入居が始まっている。今回は残る47戸が完成した。

 住宅には大屋根の屋外空間や集会所があり、住民らが交流することができる。

 町によると、町内居住者数は今月1日現在で105人。えきにし住宅にはその半数を超える74人が暮らすことになる。

© 福島民友新聞株式会社