飲酒運転の消防士、停職6カ月 鳥羽消防が懲戒処分 三重

 【鳥羽】三重県の鳥羽市消防本部は29日、昨年10月に飲酒運転をした20代の男性消防士を同日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。管理監督責任として、消防長と消防署長を減給10分の1(1カ月)、消防次長を訓告の処分にした。

 同本部によると、男性消防士は昨年10月7日の業務終了後、同僚と自宅近くの飲食店で飲酒。徒歩で帰宅した後に自家用車を運転し、市内の交差点で青信号になっても発進しないことを不審に思った巡回中の警察官から職務質問を受け、呼気検査で基準値を上回るアルコールが検出された。

 男性消防士は今月23日に酒気帯び運転による運転免許取り消し処分、28日に罰金30万円の略式命令を受けた。「身勝手な行動で市民の信頼を裏切り、大変申し訳なく心からおわび申し上げたい」と話しているという。

 勢力敬次消防長は「市民の生命や財産を守るべき立場にある消防職員として、あるまじき行為。今後はさらに服務規律の徹底を図り、市民の信頼回復に全力で努める」とコメントした。

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