「何度も来てもらえる施設に」 初年度200万人見込む 神戸須磨シーワールドで記者発表会

記者発表会で。左から水村樹人・神戸須磨シーワールド総支配人、須田貞則・グランビスタ ホテル&リゾート社長、飯島一暢・サンケイビル社長、今西正男・神戸市副市長、シャチ

オープン目前の新水族館「神戸須磨シーワールド」(神戸市須磨区)で30日、神戸市と施設を運営する「グランビスタ ホテル&リゾート」の関係者らが記者発表会を開き、開業にあたっての意気込みなどを話した。

【写真】何をお話しているのかな?シャチとトレーナー

発表会は、水槽越しにシャチが泳ぐ館内レストランで開催。報道関係者に向かって話す登壇者の後ろをシャチが横切ったり、時にはのぞき込むように顔を近づける、ユニークな会見となった。

今西正男・神戸市副市長は、「前身のスマスイ(神戸市立須磨海浜水族園)は長く市民に愛されてきた。リニューアルをどのように行っていくか、神戸市役所内でも侃々諤々(かんかんがくがく)の議論があった」と明かし、「期待通りの素晴らしい施設となった。関係者に心から感謝したい」と述べた。

市民に対して「無料で観賞できるゾーンもある。気軽に楽しんでほしい」と呼び掛ける一方、旅行者には、併設のホテルや近隣に宿泊してもらい、「神戸市内の他の観光施設にも足を運んでもらえたら」と希望。神戸空港の国際化に伴い、「今後海外からも多くの人に来てもらえるのでは。魅力的になった須磨のエリアを国内外に発信していきたい」と意気込んだ。

神戸須磨シーワールドの水村樹人・総支配人は、「スマスイのように、市民に何度も来てもらえる施設を目指したい」と語り、初年度200万人の入場者を見込むとした。

同日は、市民を対象とした内覧会も開かれ、抽選で選ばれた約500人が一足先に新しい施設を満喫した。家族とともにシャチのショーを見に来た神戸市須磨区の会社員男性(30)は「まさか抽選で当たるとは思っていなくて、夢みたい。シャチやイルカを見るのも楽しみですが、これから須磨にたくさんの人が訪れて、地元がにぎやかになるのを想像するとワクワクします」と笑顔で話した。

神戸須磨シーワールドは6月1日(土)、午前10時にオープンする。

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