ポケットに入れたはずの万引き商品が消えて無くなった…万引き常習犯の巧妙な手口を見破るきっかけは“食品コーナーの試食”

お笑いコンビ・かが屋の加賀翔と賀屋壮也、お笑い芸人の吉住が5月30日放送の『THE突破ファイル』の再現VTRに出演。万引きを繰り返す犯人の巧妙な手口と、それを見破る万引きGメンとの攻防を描いた。

賀屋が店長を務めるスーパーで、単価の高いサプリメントが大量に万引きされる事件が多発。依頼を受け調査に入った万引きGメンの吉住と加賀が店内を見回るとさっそく、怪しげな動きを見せる男を発見。すぐさまマークすると、男は周囲を警戒しつつ、サプリメントの入った袋を数個手に取り、ズボンのポケットに押し込んだ。万引きGメンが声掛けするための条件である“棚取りの目視”をした2人は、そのまま未精算で退店するまでの一部始終を確認するために男の後を追った。

食品売り場へと向かった男は、試食で提供されていたウインナーを販売員に勧められるがままに何個も食べていた。これを見た吉住は「常習か…」と判断。試食を何個も食べたり、無料のしょうゆやワサビなどを大量に持ち帰ったりするのは常習犯の行動パターンなのだという。

食べ終わったものをゴミ箱に捨て、男はそのまま出入り口へと向かった。もちろんサプリメントの会計はしていない。男が店を出たところですぐさま吉住と加賀は声を掛け、ズボンのポケットやカバンの中身、さらにはズボンのすそなどもくまなくチェック。しかし、あるはずのサプリメントは全く見つからず、男は「このスーパー、近所だしよく来るんですよ。まさかこんな扱い受けるなんてな」と言う。「本当に申し訳ございませんでした!」と深々と頭を下げる吉住と加賀。しかし、釈然としない気持ちが残る。確かに棚からポケットへとサプリが入れられる瞬間は目撃していた。いったいそのサプリはどこへ?

吉住は男にウインナーを勧めた販売員の女性が共犯ではないかと考え、加賀と共に女性の様子を見ることに。かなりレアなケースだが、販売中の商品を販売員が自らこっそり持ち帰るという事例もあるため、注意深く様子をうかがう。やがて試食販売の時間が終わり、女性はバックヤードへと引き上げていったが、妙に周囲を気にする仕草も。そしてバックヤードで帰り支度をしている女性のポケットからは、先ほど男がポケットに入れていたサプリと同じ柄のパッケージの商品が。「やっぱり共犯か…!」と吉住は核心を持ち、通用口から店外に出たところで女性に声を掛けた。女性は観念した様子で平謝りしたが、カバンの中から取り出したのは男が万引きしたサプリではなく、よく似たデザインのパッケージに入った使い捨てカイロ。これは店内が冷えるため持参した女性の私物で、他に怪しいものは何も見つからなかった。女性は試食販売で余った廃棄予定のウインナーを勝手に他の店員にあげてしまったことが見つかったと思い平謝りしていただけで、万引き犯とは何の関わりもなかったのだ。

「やつはまたすぐ来るわ」という吉住の読み通り、翌日再び店内に現れた男。そして2人がマークする中、男は高額のモバイルバッテリーを手に取り、前日と同じようにポケットに押し込んで売り場から離れていった。そして前日と同じように食品売り場を通ったが、この日は、試食販売は行われておらず、野菜売り場などのいくつかブースを物色してそのまま男は店外へと出ていった。だが、前日に空振りしている以上、手口もわからない状態で声を掛けることはできない。

店から離れていく男に何もできない2人。吉住はそれまでに感じた違和感を頼りに、必死に男の手口を暴こうと考えを巡らせ…「…そういうことか!」と結論に達した。

スーパーの裏口、廃棄されたゴミ袋が集められた場所に男の姿はあった。ゴミ収集業者の作業服を着た男がゴミ袋を開けると、大量のキャベツの葉が捨てられている中からは、男がポケットに入れていたモバイルバッテリーが。男が商品を手にした瞬間、すかさず腕をとる吉住。「あなた、これレジ通してませんよね?」という吉住の問い掛けに「はぁ?何のことでしょう?」ととぼける男。吉住は「とぼけるんじゃないわよ!」と男の帽子をとり顔を確認。間違いなく万引きをしていた男だった。

男はゴミを捨てるふりをして万引きした商品を店内のゴミ箱に入れ、袋ごと店外に運び出されたところで袋から万引きした商品を回収する、という手口を使っていたのだ。ゴミの中に隠してしまうことで、商品を店外に運び出すというリスクの高い行動を回避することができたのだ。

吉住は「野菜コーナーのゴミ箱を見てピンと来たの」と語り、「今日、試食販売やってなかったでしょ? なんで男はあそこを通ったのかって…」と、検挙のきっかけとなった違和感を加賀に明かした。

【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新〜過去話配信中!

写真提供:(C)日テレ

© 株式会社 日テレ アックスオン