竹田麗央は上位争いから3パットで流れ一変「前半がすごく良かったので悔しい」

初のメジャーは51位スタート(撮影/村上航)

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 初日(30日)◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583yd(パー70)

2番でボギーが先行した午後組の竹田麗央だったが、3番ですぐに取り返すと、5番でミドルパットを流し込んでバーディ、パー5の7番も獲って2アンダーとその時点でリーダーボードの一番上に名前を載せた。

今季国内ツアーで初優勝を含めて3勝を挙げ、メルセデスランキングも1位と大ブレーク。初のメジャーでも「すごくいいゴルフができていた」と快進撃の気配すら漂った。怒とうの勢いにストップをかけたのが、8番(パー3)の3パットボギー。下からのロングパットがショートし、2.5mのパーパットもカップ手前で右へ切れた。

前半にリーダーボードを駆け上がったが…(撮影/村上航)

「ミスヒットからの3パット。流れが悪くなって、後半はなかなかチャンスにもつかなくて難しかった」。10番まで3連続ボギーを喫し、13、14番と2ホール連続でスコアを落とした。

傾斜の強いグリーンはタッチ、読みが少しでも合わなければ、3パットの危険性が一気に上がってしまう。最終18番も下からの7mが1m強オーバーし、返しを決め切れずにボギーフィニッシュ。パットのスコア貢献度を示すストロークゲインド・パッティングは「-1.11」でフィールド117位とグリーン上の悩ましさを物語った。

飛距離、球の高さは米国でもスケールを感じさせる(撮影/村上航)

「前半がすごく良かったので悔しい」と言ったが、そこから得られる手応えもある。「自分のショットを打てていければ、チャンスにはつくと思う」。4オーバー「74」でも、タフなセッティングでは予選通過圏内の51位タイ。トップ10圏内とも4ストロークしか離れていない。「みんな難しいと思うので、自分のプレーに集中。バッティングを修正して、あしたの早いスタートにしっかり備えたい」と上位を追っていく。(ペンシルベニア州ランカスター/亀山泰宏)

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