SnowManがSixTONESジェシーの前で見せた圧倒的なバラエティ力 『それスノ』宮舘神回での“アイドル超え”実力

宮舘涼太・ジェシー(C)ピンズバNEWS

Snow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい(それスノ)』(TBS系/金曜よる8時)が、バラエティ番組の中で存在感を高めている。

見逃し配信・TVerのお気に入り登録数が216.7万(5月31日10時現在)となり、人気芸人が出演する長寿番組が並ぶ中、バラエティ番組として堂々たる数字を残している。

決め手は『それスノ』をバラエティとして成立させる、メンバー9人のそれぞれのスキルの高さだろう。5月24日に2時間スペシャルで放送された、誰もが一度は見たことのある振付を、その場で完璧にコピーし踊り切ることができるか競う人気企画「ダンスノ完コピレボリューション」でも、それは感じられた。

第5弾となる今回の相手は、「STARTO ENTERTAINMENTチーム」のKis-My-Ft2・千賀健永(33)、河合郁人(36)、SixTONES・ジェシー(27)、Travis Japan・宮近海斗(36)。「ダンス女子選抜チーム」の、ももいろクローバーZ・佐々木彩夏(27)と高城れに(30)、本田真凜(22)、はるな愛(51)だった。

冒頭、ジェシーは「さあさあ、始まりました」と場を仕切ろうとし、佐久間大介(31)が「乗っ取りが始まってるぞ」と警戒。出だしはいつものジェシーだったが、ももいろクローバーZの『Z伝説~終わりなき革命~』の完コピに失敗した際、滝のような汗をかいていたと暴露されると、ジェシーは「俺、苦手なんだよ、1人で来るの」と、SixTONESのメンバーが一緒でないと不安であることを告白した。

■宮舘涼太とSnow Manが見せた完璧なバラエティ

そんなジェシーに対し、宮舘涼太(31)は難易度の高い欅坂46の『不協和音』の完コピに挑戦。これに参戦したジェシーが2度目の失敗をした後、「勝ちにいこう」と気合いを入れると、参加者の爆笑を誘いながらもブレのないダンスで完コピに成功。審査員のダンサー・TAKAHIROに、『不協和音』を宮舘ワールドにしたと絶賛され、MVPも獲得し、Snow Manチームの勝利に貢献した。

SixTONESでは、田中樹(28)と高地優吾ともに“バラエティ三銃士”と呼ばれ、どんなにスベってもボケを連発するジェシー。バラエティが得意そうに見えるが、“1人で来るのが苦手”と言っているように、内弁慶なところがある。この日もボケを入れる一方で、ダンスは真剣にやらなければならないとあって、少々やりにくそうにも見えた。

実際にジェシーはダンスミスを連発。それでも、Snow Manメンバーが、宮舘と家族ぐるみで仲が良いと紹介したり、交友関係が幅広いことを話題にし、LINEの友だち登録者数の多さに驚くなど懸命にフォロー。宮舘のボーナスポイントを横取りしようとして、ミスを笑いに変えていたが、それもSnow Manメンバーの巧みな受けがあってこそに見えた。

ボケまくるジェシーは、実はバラエティでは絡みにくい存在でもある。それをうまく扱えたのは、Snow Manが『それスノ』というバラエティを長く続けてきた経験によるところが大きいだろう。どんな相手であっても場を盛り上げなければならない緊張感が、彼らを成長させたのだ。

SixTONESも田中やジェシーはバラエティで活躍しているが、冠番組としての責任は負っていない。デビューこそ同時だったが、バラエティ力では、いつの間にか差がついているのではないか。その差が今回の放送ではっきり見えたように思える。

Snow Manの力量は、もはやアイドルの域を大きく超えている。TBSの看板番組を目指してきた『それスノ』だが、いよいよその地位も近くなってきたようだ。(芸能ライター/坂上五郎)

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