移民抑制の米大統領令、来週にも発表か 選挙控え対策強化

Steve Holland

[ワシントン 30日 ロイター] - バイデン米大統領が来週、メキシコ国境からの移民を抑制する大統領令に署名する見通しだと、2人の関係筋が30日明らかにした。

1日当たりの移民数が上限を超えた場合、亡命申請を受理せず入国を許可しない内容となる公算が大きい。

関係筋によると、6月4日にも発表される可能性があるが、バイデン氏の最終的な承認はまだ行われていないという。

11月5日の大統領選で再選を目指す民主党のバイデン氏は、移民が有権者の間で最大の関心事となっていることを受け、ここ数カ月国境警備への取り組みを強化している。

バイデン氏の対立候補であるトランプ前大統領を含む共和党員らは、前政権の厳しい国境規制を撤回し、不法越境の増加を食い止められなくなったとしてバイデン氏を批判している。

あるホワイトハウス当局者は、追加の大統領令が発動されるにせよ、内容に関するいかなる最終決定も下されていないと述べた。

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