【MLB】カブス鈴木誠也、49打席ぶり5号2ランは初の代打同点アーチ 「粘り強く戦い、結果を出す」と復活へ自信

カブス鈴木誠也外野手は30日(日本時間31日)、敵地でのブルワーズ戦に代打で途中出場し、一時は同点に追い付く5号2ランを放った。そのまま右翼の守備に就き、第2打席は右飛に倒れた。この日は2打数1安打2打点で、打率は.258となった。チームは4-6で競り負けた。

◆【実際の動画】鈴木誠也の今季5号アーチ、起死回生の一発で敵地は大ブーイング!故障からの完全復調なるか

■カットボールを左中間スタンドへ運ぶ

休養のためベンチスタートとなった鈴木は、1-3と2点ビハインドで迎えた7回1死一塁の場面で代打出場。カウント1-1から救援左腕ブライアン・ハドソン投手が投じた内角カットボールを捉えると、打球はライナー性の当たりで左中間スタンドに飛び込んだ。

5号2ランは49打席ぶりの一発で、メジャー3年目で初の代打アーチとなった。これで7試合連続安打をマークした鈴木は、そのまま「8番右翼」に入った。9回1死一塁の2打席目は右飛に倒れ、この日は2打数1安打2打点だった。

その後、試合は点の取り合いとなり、最後はブルワーズが突き放して6-4で勝利。連敗のカブスは借金1となった。

鈴木は試合後、「試合を重ねるごとに少しずつパフォーマンスが良くなっていると感じる。最も重要なことは粘り強く続けること。これからも粘り強く戦い、結果を出していく」とキッパリ。「野球というのは本当に思い通り運ばない。それが難しいところ。でも、その壁を乗り越えるために戦い続けるしかない。私たちは皆、勝利を積み重ねるために努力しているところだ」とした。

■指揮官「攻撃の大きな部分を担う」

チームを率いるクレイグ・カウンセル監督は「セイヤが重要な一打を打ったのを見て本当にうれしかった。彼が調子を取り戻すことは絶対に必要で、彼は我々の攻撃の大きな部分を担っている」と話した。そして「セイヤのほか、クリストファー・モレル内野手やイアン・ハップ外野手、彼らの復調はチームにとって必要なことであり、それが攻撃の起爆剤になるだろう」と期待を寄せた。

カブスは3、4月こそ打撃好調だったが、5月に入り下降。チーム打率は.227(29日時点)と全30球団中26位に沈んでいる。鈴木も負傷者リスト(IL)から復帰以降、今ひとつ調子が上がってこなかったが、この日の本塁打で上昇気流に乗れるか注目だ。

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