【虎に翼】予告編に「はて?」シーン登場 ネット歓喜「来週は聞ける」

ヒロインの寅子を演じる伊藤沙莉

31日のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で流れた来週の予告映像に、ヒロインの寅子(伊藤沙莉)が「はて?」と首をひねるシーンがあり、視聴者を喜ばせた。

この日はテーマ曲が終了直前に流れるスタイルで、第1部の完結感を醸しだした。新たに裁判官への道を歩む寅子。予告では、寅子の運命を導く1人となる久藤を演じる沢村一樹が映された。そして寅子の「はて?」があった。

X(旧ツイッター)では「来週からまた『はて?』が聞ける!」「『はて?』も来週から復活で第二章の幕開けという感じですね」「今週ずっと表情を失い一言も『はて?』と言わなかった寅子に生気が戻る」などと歓迎の声が相次いだ。

腑に落ちない時に発する「はて?」は寅子の代名詞で、メディアでも例え言葉で使われるなどしている。ドラマを象徴するセリフだが、終戦前後の深刻トーンで貫かれた今週は〝不発〟だった。

死ぬ前に父直言(岡部たかし)が発した「寅子の夫は花岡君と思い込んでた」などのトンデモ言いたい放題にも、「うそ?」と返したり、黙り込んだり。弟直明(三山凌輝)が大学進学をあきらめ、働いて「この家の大黒柱になれるよう…」と意気込みを語ると、違和感を感じつつも「大黒柱…」とのオウム返しにとどまった。夫と父、兄を失った寅子は気力を欠いていた。

31日の放送で、弁護士から裁判官への転身を決意し、生気がよみがえった。直明には強い言葉で大学進学を厳命。生きるエネルギーの源でもある「はて?」が戻る状況が整った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社