「くじゃく荘」と「しおさいの湯」 移譲先の事業者を募集 長崎・川棚町

土地・建物を民間移譲する「公共の宿・くじゃく荘」=川棚町小串郷

 長崎県東彼川棚町は土地・建物を民間移譲する同町小串郷の宿泊施設「公共の宿・くじゃく荘」と温浴施設「川棚大崎温泉しおさいの湯」について、それぞれを活用する事業者の募集を始めた。応募締め切りは6月24日。
 くじゃく荘は築26年の鉄骨鉄筋コンクリート地下1階地上5階建て。客室数37(宿泊定員149人)。プールや宴会場もある。延べ床面積約4100平方メートル。しおさいの湯は築19年の鉄骨・鉄筋コンクリート造り、地下1階、地上1階建て。延べ床面積約1900平方メートル。昨年度の利用者は、くじゃく荘約2万9千人、しおさいの湯約10万2千人。
 町は昨年10月、両施設について老朽化に伴う財政負担増が見込まれるとして民間移譲の方針を公表。3月定例町議会で関連議案を可決していた。両施設とも来年4月1日に移譲予定。同3月末までは指定管理者の川棚町観光協会が運営する。
 事業者はプロポーザル方式で募集。施設の運営能力や、サービス向上、地域観光、雇用に寄与できるかを審査する。両施設とも建物は無償。土地最低売却額はくじゃく荘1億400万円。しおさいの湯1億2200万円。物件は現状のまま移譲し改修は自己負担。
 問い合わせは町企画観光課(電0956.76.8335)。

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