ロピア/BBQ事業の専門企業と提携、BBQ場併設店舗を来春オープン

スーパーマーケット「ロピア」など食の総合流通事業を展開するOICグループは5月28日、都心型BBQ事業を展開するタイシステムと資本業務提携を行い、タイシステムがOICグループへ参画したと発表した。

スーパーマーケットで好きな食材と飲み物を買って、屋上などに併設されたBBQ会場に持ち込み調理して楽しめる、BBQ場併設店舗の展開が可能となる。

BBQ場併設店舗の開設は2025年春を予定しており、タイシステムの既存のBBQ場で、OICグループが提供する肉や野菜などの食材セットや、おつまみ、アルコール類の提供することも、検討している。

<タイシステムと資本業務提携>

OICグループは以前から事業の一環として、食品専門スーパーマーケット「食生活(ラブラブ)ロピア」を展開してきた。ロピアでは、精肉専門店発祥ならではの流通網や知見を生かしたオリジナルブランド牛「みなもと牛」や、大容量のソーセージやハム、さらに高い品質を守る目利きで選び抜かれた魚介類や野菜などを提供している。また、自社で展開するスーパーマーケットでの買い物だけではなく、様々な食に関する「楽しい」「おいしい」体験を融合した「食のテーマパーク」の実現を目指してきた。既に小売の形態にとどまらず、生産製造事業、貿易・PB・卸事業、外食産業まで幅広い事業を展開している。

近年は、PB(プライベートブランド)商品にも注力しており、例えば焼肉のタレだけでも数十種類のラインナップを揃えるようになった。今回開始するBBQ事業は、今まで培ってきた食の流通網や知見を生かせるだけでなく、「皆でわいわい楽しむ」場としてのコンセプトが、OICグループの目指す世界と親和性が高く、自分たちで手掛けていきたいと考えていた。

一方で、タイシステムは、公園・公共施設や商業施設屋上などのバーベキュー会場の運営管理事業を展開してきた。誰もが手軽に楽しめる「都市型BBQ施設」を得意としており、車の運転が不要な駅近の立地、雨の日でも楽しめるルーフ付きのテーブルセット、ゴミの捨てやすい環境設備などにこだわりがある。

<BBQのイメージ>

OICグループの流通網や知見と、タイシステムが築いてきた都心型BBQ場の企画運営ノウハウを組み合わせれば、必ず「食のテーマパーク」の実現に向けてシナジーが生まれると確信し、今回の提携にいたった。

2社の流通網・知見を生かし新しい食体験を提供するため、BBQ併設型店舗では、OICグループとタイシステムの流通網や知見などの強みを生かして、「カートのままでのBBQ場への食材・飲料の持ち込み」「PBを中心とした『調味料バー』の設置」「オリジナルブランド牛(みなもと牛)の希少部位や塊肉の販売 ・精肉のプロによる大型ブロック肉の解体ショー」「輸入商社を持つOICグループならではの幅広い輸入ワインやチーズの提供」「幅広いラインアップをそろえた飲み放題プランなど、「おいしい」「楽しい」体験できる場、企画、サービスを展開することを検討している。

<調味料バーのイメージ>

グループが展開するスーパーマーケットは店舗によって一日に5000〜1万人が買い物をしている。現在、その地域や人々と深く関わることができるのではないかと考えており、小売で接点を持ってくれた地域と人々が交流できる場=コミュニティーをつくりたいと考えてきた。

人々が集まり、一緒に「おいしい」「楽しい」体験を共有できるBBQ場には大きなポテンシャルがあり、地域と人々がつながるコミュニティーの場になる可能性がある。今後、BBQと小売が組み合わさってできる場を生かし、食を通じて人々の新しい出会いや関係性が生まれ、さらにコミュニティーが築かれる多様な企画やイベントを開催する予定だ。

OICグループは今後もスーパーマーケットにとどまらず、「おいしい」「楽しい」を体験する「食のテーマパーク」の実現に向け、国内外で食品総合流通事業を展開するという。

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