筒井真理子、渡辺いっけい、和田正人、渡辺大、加藤雅也が「笑うマトリョーシカ」に出演決定

筒井真理子渡辺いっけい和田正人渡辺大加藤雅也が、TBS系で7月期にスタートする連続ドラマ「笑うマトリョーシカ」(金曜午後10:00、開始日未定)に出演することが分かった。

水川あさみが主演を務める「笑うマトリョーシカ」の原作は、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴がある早見和真氏の同名小説。主人公の新聞記者・道上香苗(水川)が、若き人気政治家・清家一郎(櫻井翔)と、有能な秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二)を取り巻く黒い闇を追うヒューマン政治サスペンスだ。若き政治家と有能な秘書の奇妙な関係、栄光の裏で起きた数々の不審死、そしてそれを追う新聞記者の強い執念——。一瞬たりとも見逃せない“人間という迷宮”を描くスリリングなエンターテインメント作品となる。

筒井が演じるのは、道上の母・道上香織。原作には登場しないドラマオリジナルのキャラクターである香織は、明るく前向きな“肝っ玉母ちゃん”。専業主婦だったが5年前に夫と離婚してからは、もともと実家が営んでいた小料理店を再オープンさせて自分で切り盛りしている。清家をめぐる疑惑の追及にわれを忘れてのめり込む娘を叱咤(しった)しつつ、離れて暮らす息子のことと仕事のはざまで苦悩する姿を優しく見守り、背中を押す一番の味方でもある。

そして、香織と同じくドラマオリジナルのキャラクターである道上の父・道上兼髙役を渡辺いっけいが担当。大手新聞社社会部の敏腕記者だった兼髙は、過去にある事件を追っていた。最近になってその事件の取材を再開していたが、不審な交通事故死を遂げることに。そして、その死の裏には、清家と鈴木の関係につながる黒い闇が見え隠れしている。

筒井は、演じるキャラクターについて「一癖も二癖もある個性的な人物が絡み合うドラマの中で、香織はある意味で一般的な市民感覚の持ち主ですが、その“普通な視点”によって、対照的に周りの人たちの異質な存在感を更に浮かび上がらせることができるのではないかと思っています。香苗の父の兼髙は新聞記者として社会を糾弾していましたが、不慮の事故でこの世を去りました。娘の香苗も同じ記者の道を進むことは母としてうれしくもあり、また、危険が隣り合わせであることに複雑な心境も抱いています。香織は原作にはない役です。ドラマが進むうちに彼女がどう変わっていくのか、どういう存在として物語に食い込んでいくのか、とても楽しみです」と紹介。

渡辺いっけいは「命を落とす役は今までに何度も演じてきましたが『オープニングでいきなり…』というのは初めてです。その壮絶な最期を無事に撮り終えた今、僕の演じる道上兼髙の意志は主人公である娘・道上香苗に引き継がれました。香苗を演じる水川あさみちゃんが無事に真実へとたどり着くまで、天国から熱く熱く見守りたいと思います。頑張ってね、あさみちゃん! 櫻井くんも玉山くんも何だか怪しいぞ。十分気を付けてー‼!」と、父の意志が娘に引き継がれることを願いながら、水川にエールをおくる。

また、和田が務めるのは、道上の元夫で公務員・旗手健太郎。道上とは大学時代に知り合い結婚した。道上との間に小学生の一人息子がいるものの、1年前に道上がつかんだあるスクープが家族も巻き込むスキャンダルに発展。息子を守るため、やむを得ず離婚を選択した。現在は旗手と息子で2人暮らしだが、何かと道上とは連絡を取り合っている。

和田は「人間は、状況に応じた仮面を器用に使い分けて、まるで役者のように演じながら、自らの本質を隠し続けて生きているのかもしれない。出会ってきた友達も、そばにいる家族も、もしかしたら僕自身も。安易にそんなことを想像してしまい、ゾッとする気持ちを抱きながら、原作小説の世界に引き込まれていきました。どんな仮面の裏側でも、産まれたばかりの赤子のような純白な心が存在していてほしい。そんな願いを抱きながら、子どもを持つ父親という役柄を真っすぐに演じていきたいと思います」と人間の本質について考えながら役に挑む。

そして、清家の後援会会長を務めている佐々木光一役で渡辺大が登場。清家と鈴木の高校時代の同級生で、清家を生徒会長に担ぎ上げて以来、鈴木と共に清家を支えている。地元・松山で父の跡を継ぎ、日本料理店「春吉」を経営する料理人である佐々木は、豪快で友達思いの熱い人物。しかしその裏に何かを秘めているようでもある。

渡辺大は「人は自分の意志で生きているのか、生かされているのか。家族、親友、恋人、はたまた神の意志か。原作を読み終わった後に、自問自答を繰り返してしまいました。ドラマを見た方も、きっとそんな疑問を抱えてもらえると思います。オンエア中はぜひ片時も目を離さず、人間観察をしてみてください」と、人間の存在意義について考えさせられる作品となることを予告。

さらに、加藤は、清家の実父で官房長官を務めた経験もある有力代議士・和田島芳孝役を担う。清家が初出馬した際に応援演説をしたこともあるが、親子であることは長年隠されており、清家の自叙伝でその事実が初めて明かされた。親子ながら一緒に暮らしたこともなく、1年前にがんで亡くなった。和田島は政治家・清家一郎にどう影響を及ぼしているのか、清家一郎誕生秘話と両者の関係性、その実態とは?

加藤は「有能政治家がもし誰かの操り人形だったら!? この視点で書かれた小説はとても興味深く、『このドラマに出演したい!』と率直に思いました。私の演じる和田島芳孝は小説にはほとんど描かれていないので、自由度が高いキャラクターです。物語の進行にスパイスの効いた存在になれるよう、皆さまの記憶に残るキャラクターを演じたいと思います」と抱負を述べている。

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