午後3時のドルは156円後半で小動き、スイスフラン/円が最高値へ接近

Shinji Kitamura

[東京 31日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの156円後半で取引されている。日中は主要通貨の売買がともに交錯し、目立った値動きはなかった。一方でスイスフランが前日に続いて上昇した。

東京市場のドルは、156円半ばから157円前半を行き来する展開が続いた。前日海外では投資家の持ち高調整など月末関連の取引でドルが軟化したが、きょうは「実需も含めて関連売買が交錯した」(国内銀の為替担当者)という。

今夜発表の米個人所得・消費支出(PCE)が注目を集めていることも、方向感を鈍らせる一因との見方もあった。米国では来週にかけて、雇用統計などの重要指標が相次ぎ発表される。

全般小動きとなる中で、目立ったのはスイスフラン。アジア時間も底堅い動きが続き、一時173円後半と4月下旬につけた過去最高値の175円台が視野に入ってきた。

手掛かりはスイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁が30日、中銀のインフレ予測に「小幅な上振れリスク」があるとの見方を示したこと。スイスの金利先物市場では、6月の利下げ確率が5割弱へ低下した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 156.80/156.81 1.0818/1.0822 169.65/169.66

午前9時現在 156.99/157.00 1.0830/1.0834 170.03/170.07

NY午後5時 156.81/156.84 1.0832/1.0834 169.86/169.90

© ロイター