JR川口駅、上野東京ライン停車どう思う 1日の平均乗車人数、埼玉で3番目に多い川口駅 最多は大宮駅、2番目は 停車について意見を聞きたい川口市、広く募集へ 中距離電車の中で“上野東京ライン”が選ばれた理由

上野東京ライン停車へ、デッキ拡幅やホーム新設も計画されるJR川口駅=埼玉県川口市栄町

 埼玉県川口市はJR川口駅中距離電車停車に向け、市民の意見を募る「パブリックコメント」を実施する。市都市計画課によると7月ごろの開始を目指し調整を進めており、市ホームページなどで広く市民の意見を求めるとしている。

 JR東日本が公表する資料によると、現在は京浜東北線のみが停車する川口駅の1日当たりの平均乗車人員は2022年度が7万1354人。県内では大宮(22万62949人)、浦和(8万4116人)に次いで3番目に多く、需要に応じた鉄道輸送力強化や、代替輸送手段の確保が求められている。

 市は通勤時間帯の本数の多さや、混雑率が相対的に低いこと、緊急時の代替性が相対的に高いことなどから、上野東京ラインを対象に、同駅停車に向けた検討を進めている。停車にあたってはホーム増設を含めた駅整備が必要となり、JRからは今年1月末、停車に向けて必要な施設整備案が示された。市は事業計画や事業費などに関する具体的検討を進めており、市民の意見を聞き、JRと整備に関する基本協定締結を目指すとしている。奥ノ木信夫市長は28日の定例会見で「市民に市の財政状況やざまざまな情報を発信していきたい」と話し、意見募集に際し、市民に対し適切な情報発信に努めるとの考えを示した。

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