【水谷加奈の劇場型恋愛体質】いいかげんにしろ!ミスリード

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。
アナウンス部長・水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴っていく。

―5月31日(金)配信分―

女性支持者たちに向けて、
「私たち女性がうまずして何が女性でしょうか!」
と、女性県知事候補者を応援したところコレが炎上。
【女性が産まずして何が女性か】という部分だけを抜き出して見出しやリードにしているネット記事が散見されました。
つまり【子供を産まないと女性と認めない!と言ったぞ!】というミスリードです。
この発言に出産にからめた意味など全くないのに。
見出しに【女性産まずして】と書いている記事もありました。【女性】なのか【女性】なのかによってもニュアンスは違ってきます。
閲覧数を稼ぎたい側はそりゃこの美味しい失言に飛びつくでしょう。実際は失言でも何でもないのですけど。いい加減なもんですね。
百歩譲っていや千歩譲って、この発言に対して女性たちが「女性に失礼だ!」と声を上げたのであればまーだわかります。
当事者意識を持つデリケートな女性もいらっしゃいますから。でもそうではありません。
全く関係ない第三者たちが不必要に煽っているわけですからそれこそ我々女性に対して失礼極まりないですよ。
こんな揚げ足取りがまかり通ったら我々は今後【うむ】という言葉自体を使いにくくなってしまいます。

発言を撤回して謝罪されたのは正しい判断だったと思います。
こんな不毛な、それこそ何も【生まれない】ようなことにはかかわらないのが1番です。

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