民家に有毒のセアカゴケグモ 群馬・伊勢崎市内で発見、県内で13例目

 特定外来生物のセアカゴケグモについて、群馬県は30日、伊勢崎市内の民家の敷地内で有毒の雌1匹が見つかったと発表した。群馬県内での確認は2月の前橋市以来13例目。既に駆除しており、人的被害はなかった。

 県によると、住人が隣家との境界に積んだコンクリートブロック近くにいたクモを同日発見し、踏みつぶした。県は住人が撮影した写真を専門家に送って調べた結果、セアカゴケグモと確認。県と市が発見地点の周辺を調べたが、他の個体は見つからなかった。

 セアカゴケグモの雌は体長1センチ程度で黒く、腹部背面に赤色の帯状の模様がある。雄に毒はない。オーストラリア原産で海外からの貨物に付着して国内に侵入してきたとされ、かまれると痛みや発熱、頭痛などの症状が出ることもある。

 駆除する場合は市販の殺虫剤を使ったり、靴で踏みつぶしたりする方法が有効という。県自然環境課は「クモを見つけても素手で触らず、かまれたら医療機関を受診してほしい」と注意を呼びかけている。

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