「年俸10億円」鎌田大地がクリスタルパレス加入へ交渉開始! ラツィオ時代から倍増、プレミアリーグ初挑戦

グラスナー監督から直接連絡か。

イタリア・セリエAのSSラツィオで今季プレーしたサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF鎌田大地(Daichi KAMADA)が5月31日、急転直下、イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスFCに加入するための交渉を開始したという。

『カルチョ・メルカート』によると、鎌田はラツィオに残留すると「口頭合意」に至っていた。そして仲介人が5月30日までにローマ入りし、クラブ側と最終的な交渉を行っていたという。

しかし「2年プラス1年」の延長オプションを行使した場合の契約解除金(移籍金)について交渉が難航。クラブは移籍金の設定額2000万ユーロ(約34億円)を主張したのに対し、鎌田側は600万ユーロ(約10億円)から700万ユーロ(約12億円)を要望。大きな隔たりは埋まらず、最終的な詰めの段階で話し合いは行き詰まった。鎌田が残留する場合、5月31日までにPEC(イタリア式の認証メール)をクラブに送る必要があったが、その送信には至らずにいる。

すると、5月31日、エックス(旧ツイッター)のフォロワー数2061万人を超える移籍情報を専門とするジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ(@FabrizioRomano)氏が、鎌田はクリスタルパレスへ加入するため、交渉をスタートさせたとレポートしたのだ。

しかもアイントラハト・フランクフルト時代にともに戦ったクリスタルパレスのオリバー・グラスナー監督が、鎌田に直接連絡を入れたという。

「クリスタル・パレスが鎌田大地とのフリーエージェントからの契約に近づいている! ラツィオとの契約交渉は、解除条項を巡って決裂し、そのあと鎌田はクリスタルパレスFCへの加入を目前にしている。

オリバー・グラスナーはアイントラハトで一緒に働いた彼に電話をかけた」

そこまでドイツ語を話せない鎌田に直接電話を入れたという情報はやや信憑性を欠くものの、何かしら連絡を取り合った可能性はあるか。

『カルチョメルカート』によると、クリスタルパレスは年俸500万ポンド(約10億円)、2029年までの複数年契約が提示されていると報じている。ラツィオ時代の300万ユーロ(約5億1000万円)からほぼ倍増となる。

昨年もボルシア・ドルトムントからの大型オファーを拒否し、一時はACミランと合意に至ったものの、強化責任者の交代により話が反故に……二転三転したのち、ラツィオと「1年+複数年」の契約で加入した。しかも、加入後は環境などに適応するのに時間を要した。

目下最強を誇るプレミアリーグ、名門復活に向けてベースを固めるクリスタルパレスからの大型オファー――。27歳の鎌田としては、ある程度落ち着いてピッチに集中したいという思いもあるか。一気に話がまとまりそうだ。

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鎌田は森保一監督が率いる日本代表にも復帰。このあと代表活動に合流し、北中米ワールドカップアジア2次予選の6月シリーズ2試合に臨む。

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