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6月にインドネシアで開催される世界的なミスコンテストに日本代表として出場する女性が、島根県出雲市にいます。
モデルとして活動し、ミス島根、観光大使などもつとめる彼女、実は島根大学医学部に通う現役医学生でもあるんです。
モデルと医学生、二刀流の活躍をみせる彼女がめざすものとは?
毎年インドネシアで開催されている「ミスカルチャーインターナショナル」。外見の美しさだけでなく、文化、観光、人種、自然に対する国際理解の促進に重点を置いた世界的なミスコンテストです。
この世界大会に日本代表として出場する人物が、神々の国・島根にいます。
八百万の神様を迎える出雲市の稲佐の浜に、彼女の姿はありました。
Q.何をお願いした?
「世界大会でグランプリをとるという事と、島根県の皆さんへの恩返し、挑戦する皆さんを応援するという目標を達成できるようにとお祈りしました」
幸田芙沙(こうだ・ふさ)さん。出雲市出身の23歳です。
ミスカルチャーインターナショナル2024日本代表 幸田芙沙さん
「もう自然も食べ物も全部大好きなんですけど、何より人がすごく優しいですし、やっぱりご縁を大切にされる人とのつながりを大切にしてくださる県民の皆さんが大好きです」
出雲で生まれ育ち、島根が大好きだという幸田さんは、山陰を中心にモデル・タレントとして活躍。
2022年には「ミス・ジャパンコンテスト」で参加者5000人の中から西日本グランプリを獲得し、現在、ミス島根、出雲市や松江市の観光大使もつとめています。
しかし、これは彼女の裏の顔。
表の顔はというと…
ミスカルチャーインターナショナル2024日本代表
幸田芙沙さん
「今、島根大学医学部医学科に通っていて、将来は形成外科医を目指して現在実習や勉強に励んでいます」
実は、島根大学医学部医学科に通う現役の医学生なんです。
現在6年生、臨床実習や国家試験の勉強、就職活動など、形成外科医をめざし忙しい日々を過ごしています。
まさに才色兼備な幸田さん。
しかし、そんな彼女はある悩みを抱え続けてきました。
ミスカルチャーインターナショナル2024日本代表
幸田芙沙さん
「昔から人目を気にしてしまう所があって、人前で自分を出す、喋ることが特に苦手だったんです」
小さい頃からピアノやクラシックバレエなどを習っていた幸田さん。
しかし、引っ込み思案な性格で、人前で自分を表現することは苦手だったといいます。
自分を変えたい―
そんな思いを燻ぶらせていた時、思い切って飛び込んだのがミスコンテストの世界でした。
そこで学んだのは、外見だけでなく、"内面"を磨く大切さ。
自分の信念に従って挑戦を続けるうち、次第に自信もついてきました。
ミスカルチャーインターナショナル2024日本代表
幸田芙沙さん
「もっと自分に自信をもって自分らしく生きていいんだよって、皆さんの背中を押せるような女性になりたいなと思って、私自身も今、挑戦を続けています。」
この日、幸田さんの姿はトレーニングジムにありました。
ミスカルチャーインターナショナル2024日本代表
幸田芙沙さん
「日本の大会だと細ければ良いみたいな事が多いんですけど、世界大会となると筋肉美・健康美が重要になってくるので」
世界大会に向け幸田さんに求められる課題は「筋力アップ」。世界基準の体を作るため、毎週トレーニングを続けています。
ワンテパーソナルジム 城谷怜さん
「自分が何をしているのか、何がいるのかを理解してやっているので凄く効果が出るのが早いなと感心しています。体の使い方が凄い上手だと思います」
そして、筋トレと同じく、欠かせないのが…
「ウォーキング」です。
幸田さん
「エレガントにゆっくり腰を使って動く…こんな感じです。」
ランウェイを美しく歩くため、忙しい日々の合間をぬって練習を重ねます。
幸田さん
「歩き方を変えると、美しさだけじゃなくて腰痛とか肩こりとか、そういう健康の面も改善できる。将来は、こうした知識をいかして、やはり美と健康をつなげるお仕事がしたいです。」
将来は「形成外科医」と「モデル」の二刀流をめざすという幸田さん。
その夢の根底にあるのは…
幸田さん
「例えば背中の腫瘍があってうまく寝返りもうてないっていう患者さんが、腫瘍をとってもらったらぐっすり眠れるようになったとか、腕のケロイドが気になって半袖が着れなかったのに、手術してもらってから好きなファッションができるようになった患者さんがいらっしゃる。
医療の力で、自分に自信をもってより自分らしく楽しく生きてもらうお手伝いをしたいと思って、形成外科医になりたいと思ったんです」
かつて自分に自信がなかった幸田さんだからこそなれる、患者さんの気持ちがわかる医者をめざして…
まずは目前に迫った世界大会での活躍を誓います。
ミスカルチャーインターナショナル2024日本代表
幸田芙沙さん
「日本代表としてだけじゃなく、島根県の魅力も背負って世界大会でPRできたらなと思っています。
私が挑戦を続けることで、色んな方の勇気ある一歩のきっかけにしたいなという風に思っているので、今回も挑戦して皆さんに勇気を届けられたらいいなと思っています。」