喧嘩が“ない”のは危険信号!?数年以内に離婚する可能性が高い夫婦の特徴5選

三松真由美さんが主宰する「恋人・夫婦仲相談所」には、日々さまざまな相談が寄せられています。夫婦仲改善の取り組みは日々の小さな行動を変えるだけでも劇的に変化する場合があるそうです。しかしなかには「夫婦仲修復にはかなり困難を伴うだろうな」と思うような案件も…。

今回はそんな「数年以内に離婚にいたるかも?」という離婚フラグが立っている夫婦には、どんな特徴があるのかを紹介してもらいました。

離婚フラグ1:予定のすれ違いなどが原因の喧嘩がない

「今日は保育園のお迎えに行けるって言ってたじゃない」
「日曜日、またゴルフに行くの?」
「夕飯は要らないって、今頃連絡してきても遅いでしょ。もっと早く教えてよ」

予定が違った、個人的な予定が多い、予定を知らせるのが遅い、など夫婦の間でのお互いの「予定」に関するすれ違いや意識の違いは夫婦喧嘩の定番。

しかし、この喧嘩も「お互いの予定を連絡し、共有しているからこそ起こること」と考えれば、まだまだ2人は十分仲良しです。

離婚フラグの立っている夫婦はそもそも予定を共有しないので、予定に関する喧嘩がおこりません。お互いに相手の予定に無関心であればあるほど、夫婦仲の亀裂は重症です。

離婚フラグ2:食事を一緒にしない

ako76/gettyimages

誰かと一緒にも食事をとること=「共食(きょうしょく)」という行為が、友好的な人間関係を形成し、それを維持・強化するうえで重要な役割を果たすということは、文化人類学や民俗学、心理学などの研究でも指摘されています。

たとえTVを見ながらでも、喧嘩しながらでも、一緒に食事をするという場があるだけで夫婦の絆は深まるチャンスがあります。

一方で離婚フラグの立っている夫婦は一緒に食事をしません。たとえ2人とも同じ時間帯に家にいたとしても、

「ご飯どうする?」
「おなかすいたね」

とか、ましてや「一緒に食べよう」というコミュニケーションは発生しません。

それぞれがバラバラの時間に、バラバラな場所で食べています。たとえ同じ時間帯だったとしても、1人はあえて寝室にお皿を運んで食べるなど、絶対に空間を共有しません。

「共食」する場の有無はとても重要なポイントなのです。

離婚フラグ3:家に帰ってこない

「家族とはどんなものか?」を定める条件はいろいろありますが、そのうちのひとつが「住居と食事をともにしていること」と言われています。前項ではこのうちの「食事をともにしない」ことが離婚フラグと書きましたが、もうひとつの条件である「住居をともにしない」ことも離婚フラグを意味しています。

もちろん、仕事やその他の事情で家族と一緒に住んでいなくても夫婦円満な場合もたくさんあります。また昨今では別居婚や通い婚など同居を前提としない夫婦もいます。「一緒に住んでいない=夫婦崩壊」ではありませんが「一緒に住んでいるのに家に帰ってこない」は夫婦崩壊を意味しています。

自宅とは、本来は自分らしくいられたり心が安らいだりする場所のはず。家に帰ってこないのは、パートナーと過ごす自宅よりほかに「自分らしくいられて心が安らぐところがある」ということを指していると考えるのが自然でしょう。

過去記事でおひとリーマンの実態を書いたので参考にしてください

“おひとリーマン”が増加中?夫が「帰りたくない」と感じる妻の特徴

離婚フラグ4:お金を出さない

「お給料を渡してくれない」
「折半のはずなのに勝手に家計に入れる費用を減らしてきた」
「家電の買い替えや家の修理などを渋る」
「『投資にまわした』と言って知らないうちに、預金をどこかに移している」

など、お金を出さなくなったり、隠すようになったりしたら要注意。ほかにお金をつぎ込む相手がいるのか、離婚後の第二の人生に備えてお金を蓄えている可能性があります。

もはや出ていくつもりの家ならば、そこへの修理・メンテナンス、家電の買い替えにお金を出したくないのは当然でしょう。お金の流れは相手の気持ちがストレートに表れやすいので、ぜひ注目してください。

離婚フラグ5:子どもを味方にしたがる

一定の年齢以上の子どもがいる夫婦で、離婚が視野に入ってくるとよく起きるのが「子どもの奪い合い」。母親はもちろん、父親も「子どもを手放したくない」と思えば、何とかして子どもを自分の味方につけたいと考えます。

15歳以上のお子さんであれば、本人がどちらと一緒に暮らしたいかという意思確認も行われます。

「〇〇はパパの味方をしてくれるよね」のような押しつけ。
「お母さんのほうがお父さんより〇〇のことを愛してるわ」のような比較。
「ママたちがこうなった原因はパパのせいよ」のような責任回避。

こんな言葉を子どもにかけるようになっていたら、それはまさに離婚が視野に入っている夫婦と言えるでしょう。

フラグに気がついても相手を問い詰めてはダメ

さまざまな離婚フラグを取り上げてきました。もしパートナーに当てはまるものがあるとしたら、相手には「離婚」が視野にはいっているかもしれません。

「え!離婚なんてさせない」とすぐに相手を問い詰めたり、「何が不満なの」と怖い顔で怒りを顕にしたりすると益々気持ちが離れてゆくので、冷静に。まず一呼吸。

コーヒーでも淹れて「どうして最近、家にいる時間が少なくなってるの」という穏やかな話し合いの場を何度も持つことができれば、まだ軌道修正は可能です。

数年以内に離婚の可能性……一方がすぐに沸騰してギャーギャー言い始める場合も危ないですから。

◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

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出典:Amazon

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