「生活や遊興費に」消防団費から85万円着服 会計務めていた50代霧島市職員を停職6カ月 全額弁済し依願退職

 鹿児島県霧島市は31日、消防団費から85万円余りを横領したとして、市長部局の50代男性職員を6カ月の停職処分にした。全額弁済されており、消防団は刑事告訴しない。男性は同日付で依願退職した。

 市によると、男性は2023年度、所属する地域の消防団の会計を担当。団員から集める運営費を口座から引き出したり、口座に入金しないままにしたりして計85万9212円を着服した。生活費や遊興費に充てたと説明している。4月の団の監査で発覚、5月20日に市に情報提供があり、聞き取りした。

 中重真一霧島市長は「公務員の信用を著しく失墜させる行為。再発防止を徹底し、信頼回復に職員一丸となって取り組む」とコメントを出した。

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