犬に絶対NGな『リードの持ち方』4選 楽しいはずの散歩が愛犬を危険な目にあわせてしまうかも

犬に絶対NGなリードの持ち方は?

愛犬との散歩において、リードは欠かせないアイテムです。リードをつけて散歩することによって愛犬を交通事故から守ったり、拾い食いを防いだりすることができます。

しかし、飼い主が間違ったリードの持ち方をしてしまうと愛犬だけでなく、飼い主自身さらには周囲の人や犬にも危険が及ぶおそれがあります。

では、具体的にどのようなリードの持ち方がNGなのでしょうか?以下から、犬に絶対NGなリードの持ち方を4つご紹介します。

1.手にぐるぐる巻く

やってしまいがちなリードの持ち方のひとつが、リードを手や手首にぐるぐる巻く持ち方です。ぐるぐるに巻くことで、手から離れにくくなって安全そうに思えますが、実は飼い主が危険にさらされる可能性があります。

犬が急に走り出したり、強く引っ張ったりした際に、飼い主の手や手首が締め付けられてケガをしたり、転倒したりするおそれがあります。愛犬が大型犬の場合は、転倒したまま引きずられてしまうかもしれません。

2.輪っかだけ掴む

リードの輪っかの部分だけを掴む持ち方も、ついやってしまいがちです。しかし、これも絶対にNGな持ち方です。

輪っかだけ掴む持ち方だと犬を制御するのが難しくなるだけではなく、犬の急な動きによってリードが手から離れてしまいやすいです。リードが手から離れてしまった場合、犬が逃げ出して迷子になる危険性や、道路に飛び出して交通事故にあう危険性があります。

3.長く伸ばした状態のまま

散歩の間ずっとリードを長く持つのも絶対NGです。リードが長く伸びた状態だと犬が自由に動き回れる上に、すぐに制御することができません。その結果、他人や他犬への飛びつき、拾い食い、車道への飛び出しといったトラブルが起こりやすくなります。

犬のリードを長く持つのは犬の立ち入りがOKな大きな公園や広場など、安全かつ周囲に迷惑がかからない場所のみにしましょう。

それ以外の場所ではリードは短めに持ち、飼い主の横に犬をつけて歩くのが基本です。特に交通量や人通りの多い場所では、必ずこの基本を守るようにしましょう。

4.ピンと張った状態のまま

前述のとおり、散歩中はリードを短めに持つのが基本です。ただし、リードがピンと張らないように注意しましょう。リードがピンと張った状態のままだと犬は歩きづらく、不快やストレスを感じますし、犬の首などに負担がかかる可能性もあります。

リードを持つ長さは犬の横に立って手を下ろしたときに、リードがアルファベットのJの字にたるむくらいが目安です。このくらいの余裕があれば犬はリラックスして歩くことができ、飼い主も必要なときに制御することができます。

正しいリードの持ち方は?

犬と飼い主が安全に散歩を楽しむためには、リードを正しく持つことが大切です。では、リードはどのように持てばよいのでしょうか?以下から、正しいリードの持ち方の一例をご紹介します。

1.リードの輪っかを親指にかけて握る

最初にリードの輪っかを左右どちらかの親指にかけて握ります。犬を飼い主の右側につけて歩かせる場合は左手の親指に、左側につけて歩かせる場合は右手の親指にかけましょう。

輪っかを親指にかけることで、急に引っ張られても手から離れにくくなります。また、リードが長い場合は手の平の中に折りたたんで握ります。

2.リードの中間辺りを順手で握る

次に、もう片方の手でリードの中間辺りを順手(犬の首輪側に小指が向く)で握ります。逆手(犬の首輪側に親指が向く)だとリードが滑りやすく制御しにくくなるため、順手で握るようにしましょう。

リードを片手で持つ方法もありますが、両手で持ったほうがすぐに犬を制御しやすく、安全性が高まります。特に引っ張りが強い犬の場合は、両手で持つことが推奨されます。

3.握る位置を調整する

最後に、2番目の手順で握った手の位置を調整します。輪っかを握っている手の反対側に犬を飼い主と並ぶように座らせ、リードの中間辺りを握っている手のほうの肘を脇につけて直角に曲げます。

肘を直角に曲げるとリードがピンと張り、肘を下ろすとリードがたるんでアルファベットのJの字になるように、握る位置を調整します。

まとめ

愛犬との散歩の際、飼い主はリードを適当に持ってしまいがちですが、それが間違った持ち方だと、愛犬を危険な目にあわせてしまうかもしれません。

危険を回避するために、今回ご紹介した犬に絶対NGなリードの持ち方は避け、正しいリードの持ち方をするようにしましょう。それが、愛犬との安全で楽しい散歩に繋がります。

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