山王まつり、露店で活気 富山で開幕、復興願う神輿も

露店が並ぶ通りで祭りを満喫する大勢の人=31日午後7時、富山市西町

 日枝神社(富山市山王町)の春季例大祭「山王まつり」は31日、3日間の日程で始まった。神社境内や周辺の通りには全国から例年並みとなる約500店の露店が並び、家族連れらでにぎわった。市中心部では神輿渡御(みこしとぎょ)と獅子舞巡行が行われ、神職が1日で発生5カ月となる能登半島地震の復興を願い、氏子町内を巡った。

 午後1時ごろから露店の営業が始まり、夕方から神社周辺はまつりを心待ちにしていた来場者でにぎわった。日光猿軍団の猿回しも初めて行われ、観衆を喜ばせた。

 日中は、平尾旨明宮司が神輿とともに民家、事業所約100軒を回り、氏子の安泰を祈った。

 まつりと露店は2日まで行われ、1日は神輿渡御・獅子舞巡行、2日は春季例祭などが営まれる。3日間で約25万人の来場を見込む。

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