なぜ、空のダイヤを大幅に乱すほどの視界不良が起きたのか。
気象庁の那覇航空測候所によると、沖縄本島地方に湿った空気が流れ込み、海水温度と露点温度が低下した。その影響で、空の低い位置に発生した雲が、南風によって那覇空港周辺に流れ込んだことで、霧と雲が混在して視界が悪くなったという。雲は地上から100メートルを切った位置まで低くなった。
那覇空港周辺では31日正午ごろ、水平方向で見通しが利く距離「視程」が700メートルにとどまった。地上から上空を見通せる「垂直視程」は約30メートルだった。(社会部・末吉未空)