中山間地の持続可能な農業探る 中央農業高生(富山)トウガラシ植える

トウガラシの苗を植える生徒

 富山県の中央農業高校(富山市東福沢・大山)の生物生産科作物科学コース野菜専攻科の3年生6人は31日、同校の野菜農園に、激辛トウガラシ「キャロライナ・リーパー」の苗を植えた。食品商社のユナイト(同市鶴ケ丘町)から栽培の委託を受け実施。耕作放棄地の減少を目指し、中山間地の持続可能な農業のあり方を探る。

 ユナイトは、栽培が比較的容易で獣害にも強いとされているトウガラシを県内の農家と協働し栽培。収穫後は、別企業がパウダー状に加工し販売につなげている。

 同校と親交があったことから栽培を依頼。生徒は課題研究として取り組むことにした。耕作放棄地が多く、獣による農作物の被害に悩む中山間地の新たな作物として活用できないかなどを考える。

 今回栽培する「キャロライナ・リーパー」は、世界で最も辛いトウガラシとしてギネス世界記録で認定されたことがあり、激辛マニアからの人気が高いという。生徒は五つの畝に約300株の苗を植えた。8月下旬頃から収穫し、収量や獣被害を調査する。

 坂田未來翔(みなと)さんは「たくさんのトウガラシが育ってほしい」と話した。

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