環境省の「ゼロカーボンパーク」に宮古市が県内初登録へ

 

 宮古市は6月9日、国立公園の脱炭素化に先行して取り組むエリアとして環境省の「ゼロカーボンパーク」に登録される。環境に配慮した周遊バスの運行など率先した取り組みが評価され、県内自治体では初めて。景勝地・浄土ケ浜や長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」など豊富な観光資源があり、市は一層の誘客や脱炭素化につなげたい考えだ。

 登録制度は、国立公園の持続可能な観光地づくりを目的に2021年に創設された。宮古市は、50年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明。三陸復興国立公園内の浄土ケ浜園地の周遊に電気バスを運行するほか、電動自転車「E-バイク」のレンタサイクル、低速走行の電気自動車「グリーンスローモビリティ」の実証実験を行う。

 公園内の宿泊事業者は食品やアメニティーグッズのロス削減に取り組むなど多様な実践が評価された。登録されると公園内の施設に対し、再エネ・省エネ設備の導入費補助など国による脱炭素化の支援が受けられる利点がある。

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