“エコな農産物”ポップで紹介 九州農政局佐賀県拠点、佐賀県内2カ所で■地域資源のたい肥利用

たい肥利用の農産物のかごに付けられたポップ=佐賀市大和町の道の駅大和・そよかぜ館

 直売所の売り場で、環境への負荷が少ない地域資源のたい肥を利用して作った農産物であることをポップで紹介する取り組みを、九州農政局佐賀県拠点が行っている。環境に配慮した農業の推進へ、消費者にも理解を深めてもらう狙い。県内では2カ所で掲示している。

 二酸化炭素排出量ゼロや化学農薬使用量の半減などを目標とした農水省の「みどりの食料システム戦略」を推進しようと実施している。「生産者のこだわりを見える化する取り組み」として、直売所に協力を依頼し、たい肥を利用して作った農産物のかごにポップを取り付けている。

 県内では佐賀市の道の駅大和・そよかぜ館と、小城市の小城町農産物直売所・ほたるの郷の2カ所で設置している。ポップには「土づくりの名人」「たい肥を使用して育てました」などの文字が入っている。道の駅大和の西原和子店長は「栽培方法をチェックして購入する人が増えてきている。ポップを機にたい肥利用の生産者の新たな把握にもつながった」と話している。(古賀真理子)

たい肥利用の農産物のかごに付けられたポップ=佐賀市大和町の道の駅大和・そよかぜ館

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