新潟長岡市が酒造会社に197万円を賠償 濁った水道水が製造タンクに流入、一部製品出荷できず

 新潟県長岡市は5月31日、長岡市十日町で4月に発生した水道水の濁りで日本酒の製造に影響が出たとして、長岡市十日町の酒造会社に約197万円を賠償する方針を明らかにした。6月11日に開会する市議会6月定例会に、関連議案を提出する。

 市によると4月8日、水管橋を修理するため、酒造会社につながる水道管2本のうち1本を締めて作業した際、水の濁りが発生した。水流が集中した管のさびがはがれ、濁ったとみられる。濁った水が酒造会社の製造タンクなどに流入したため、一部の製品が出荷できなくなった。濁りは翌9日に解消した。

 酒造会社の受水槽の清掃にかかった約23万円は、市が清掃業者に支払い、損害賠償額は合わせて約220万円となる。

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