住民苦情でハーフマラソン廃止 1000人、今年29回目予定も 交通渋滞、周辺環境に影響/加須

住民苦情ハーフマラソン廃止=加須市

 加須こいのぼりマラソン大会実行委員会は31日、今年12月1日に開催予定の第29回大会から、交通渋滞など周辺環境への影響を考慮して最長距離種目のハーフマラソンを廃止する、と発表した。

 実行委事務局の加須市スポーツ振興課によると、ハーフは1996年の第1回大会から実施。5種目の距離が行われた昨年12月3日の前回大会では、最も多かった10キロに次ぐ1032人が参加した。

 大会は新型コロナウイルス感染拡大のため、2020、21年が中止となり、昨年は4年ぶりに通常開催。だが、コース周辺の住民などから多数の苦情が寄せられ、ハーフを廃止することを決めた。

 大会そのものは継続し、今後は10キロを最長距離種目として、内容の見直しを進める。コースも交通への影響を最小限に抑えることを目指し、東北自動車道の南側エリアのみを使用する方針という。

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