新潟県警三条署は5月31日、三条市内の一般家庭の固定電話に家電量販店をかたった特殊詐欺の予兆とみられる電話が相次いでいると発表した。被害は確認されていない。
三条署が把握しているだけで5月30日に4件あった。手口としては、家電量販店の店員を名乗る男から電話があり、「犯人があなたのカードを使っている」「カードは偽造かもしれない」と言われる。さらに警察官を名乗る男から着信があり、「犯人を捕まえた」「これから警察官がいくので、カードを確認させてほしい」と告げられる。その後、何らかの形でキャッシュカードなどをだまし取る手口とみられる。
三条市内では5月21日、似たような流れで男が80代女性宅を訪れてキャッシュカードをだまし取り、口座から計750万円が引き出される事件が発生している。
三条署は「不審な電話は取り合わず、すぐに家族や警察に相談してほしい」と呼びかけている。