川崎の地酒「出穂」 酒米づくりスタート 約150人が田植え体験 川崎市中原区

川崎の地酒「出穂」の酒米の苗を植える体験会が飛森(とんもり)谷戸水生植物観察池(宮前区)で5月25日に行われた=写真。

親子や近隣の保育園、学童の子どもたちなど約150人が参加し、田植えに挑戦。参加者は横一列になって目印に苗を植えていった。今後は草刈り、網かけ、かかし作りを経て、10月に稲刈り、脱穀を行う予定。

かつて川崎にあった「田ゆう」という地酒が生産者の高齢化とともに生産が途絶えたため、地酒を復活させようと有志が集まり、2018年に完成したのが「出穂」だ。「カワサキ地酒プロジェクト実行委員会」は、本当の意味での地酒復活のため、市民を巻き込んだ酒造りに取り組んでいる。関係者は「高校生にも参加してもらい、自分が育てた米からできた酒を二十歳の記念として飲んでもらいたい」と期待を寄せる。

地酒プロジェクトのメンバーである高木一弘さんは「年々規模が大きくなっている。郷土愛を次世代につなげてほしい」と思いを話した。

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