人気テレビ番組『アメトーーク!』で話題のビジネスホテル!「ドーミーイン30軒宿泊」鬼リピ 女性ライター【宿泊レポート】

北アルプスが一望できる「御宿 野乃松本」の男性大浴場

今年の2月に人気テレビ番組「アメトーーク! 」(テレビ朝日系列)で、「私たちの宿 ドーミーイン芸人」が放送されました。サバンナ高橋やケンドーコバヤシ、友近らが、サウナ付きビジネスホテルとして人気のドーミーインの魅力を、たっぷり語っていた姿を記憶されている方も多いのではないでしょうか。お風呂やサウナはもちろん、無料サービスの夜鳴きそばやアイスキャンディー、美味しい朝食などが特に注目されています。

ほぼ毎日サウナに入り、フィンランドで30種のサウナに入ってきた筆者も大のドーミーファンで、旅先にドーミーイン系列のホテルがあるか、まず一番に確認しています。これまで日本全国22都道府県、30のドーミーインに宿泊してきました。

サウナブームも相まって、さらに人気が高まっているドーミーインの魅力をレポートしたいと思います。

■ドーミーイン系列の和風プレミアムホテル「天然温泉 あづみの湯 御宿 野乃松本」

今回宿泊したのは、長野県松本市にあるJR篠ノ井線、もしくは大糸線「松本駅」のお城口から徒歩約5分の「天然温泉 あづみの湯 御宿 野乃松本」です。外観は立派なビルなのですが、入り口は和風旅館を思わせるしつらえになっています。

外観は落ちついたトーンの立派な建物
瓦を使ったひさしや窓枠が和を感じる「御宿 野乃松本」

まずは玄関で靴を脱ぎ、下足箱に靴を入れます。床は畳になっていて、スーツケースのローラーをスタッフの方が拭いてくれるサービスも。

チェックインの後は、食堂でウェルカムドリンク(筆者はりんごジュース)をいただきました。ちなみに、フロント周辺で出会うほかのお客様の半分以上が外国の方でした。

■宿泊するお部屋がある10階フロアへ

さっそくお部屋へ。私たちの部屋は、大浴場と同じフロアの10階でした。10階で降りると、エレベーターホールで「あづみの湯」という看板が出迎えてくれます。

湯あがりに休憩できるスペースや、無料で貸し出しされているマンガの棚を通り過ぎ、部屋へ向かいます。

●和テイストの客室を紹介

今回宿泊したのはダブルルームのお部屋。畳敷きの和室で、寝具は全米ホテルシェアNo.1だというサータ社製のベッドが置かれています。座面が畳になっている小さなベンチもあります。抹茶色などのくすみカラーで統一されていて、旅館のような落ち着いた雰囲気があります。全体的に非常に清潔で、トイレや洗面所に段差はありません。筆者は必ず大浴場に行きますので使ったことはありませんが、アメニティ付きのシャワーブースもあります。

ドーミーイン系列のホテルの館内着は、ふんわりとしたメッシュ地のものが用意されていますが、「御宿 野乃」では作務衣のような和風の館内着を採用しています。これがサラッとした生地で気持ちよくお気に入りです。

お風呂に行くためのカゴも用意されていて、そのまま持っていけるよう予めバスタオルと小さめのタオル、足袋ソックス、ビニール製の巾着がセットになっています。

なお、冷蔵庫にはウェルカムスイーツとお水のボトルサービスもあります。(ウェルカムスイーツは時期により異なるようです。)

■荷物を置いたらさっそく大浴場へ

筆者がドーミーイン系列のホテルに泊まる時は、夕食へ出かける前と、翌朝の2度お風呂を利用しています。チェックインを済ませたら早速お風呂へ。早く入りたくていつもソワソワしているタイミングです。女性の方は、チェックイン時に伝えられる暗証番号が大浴場の入り口で必要になりますのでご注意を。

お部屋が大浴場のある10階だったので移動がスムーズ。脱衣所のロッカーは、お風呂用のカゴが丸ごと入るサイズになっています。ヘアゴムやシャワーキャップ、T字カミソリなども脱衣所に用意があります。

女性浴室は、左手に洗い場、右手は入り口側からサウナ、水風呂、温かい内風呂と続き、奥に露天風呂と外気浴スペースがあります。内湯のお風呂は嬉しい天然温泉。洗い場にはクレンジング、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーが個々に用意され、別でシャンプーバーもあります。

内湯にある窓からは、奥に北アルプス、手前には松本駅とそこを通る電車が見えます。夕方頃に入ると、北アルプスの稜線上にちょうど太陽があり、キラキラとしたオレンジの光が浴室にも届きとても綺麗でした。また、電車の発車音が聞こえるので、これは鉄道好きにも堪らない眺めなのではないでしょうか。

サウナ室は横に広く、奥にテレビがあります。広々入れて快適。温度計は94℃を指していました。「御宿 野乃松本」のサウナは、なんとセルフロウリュが可能なのです。ドーミーイン系列のサウナは、少しずつセルフロウリュが出来る仕様が増えてきていて、サウナ愛好家にとっては嬉しい限り。外国の方と一緒になりましたが、「ロウリュしていいですか?」と日本語で聞くと笑顔で頷いてくれました。

ロウリュ用の桶は、予めアロマが調合された水をボタン一つで補充できる仕組みになっています。サウナ室から空の桶を持ち出して水をためる行為は、少しだけ面倒な時があるのでこの辺りにも心遣いを感じます。ロウリュをすると、熱い蒸気とほんのりとシナモンのようなアロマの香りに包まれ全身リラックス。

シャワーで汗を流したら、約12~13℃の水風呂へ。「強冷水風呂」と表記があるだけにキンキンです。全身をクールダウンしたら露天風呂の休憩スペースに直行し、気持ちいい風に吹かれながら深呼吸。この瞬間に、「あー、ドーミーインってほんとに最高だな~」と泊まる度に思うのです。泊まってる宿に温泉もサウナも水風呂もあるなんて贅沢だと思いませんか。

休憩後は露天風呂に吸い込まれるもよし、脱衣所の給水所で水分補給するもよし、自由に過ごしましょう。

お風呂から上がったら、湯あがり処に向かいます。なんとアイスの無料サービス(15~25時)があるのです。シャーベット風のアイス、バニラにチョコがコーティングされたもの、モナカなどがありました。

お部屋の湯呑みに沸かしたお茶を入れ、アイスと一緒にいただきました。

■ドーミーイン名物「夜鳴きそば」は、なんと無料!

さて、ドーミーインの無料サービスはまだ終わりません。夕ご飯を済ませホテルに戻り、ドーミーイン名物「夜鳴きそば」(21:30~23:00)をいただきます。

「夜鳴きそば」は、海苔、ネギ、シナチクがトッピングされた優しい醤油スープのミニラーメン。これが無料でしかもおかわりも可能なんです。さすがにおかわりはしたことありませんが、大盤振る舞いですよね。「夜鳴きそば」に間に合わなかった場合は、フロントでオリジナルカップラーメン「ご麺なさい」がもらえるサービスまであるんです。

■豪華で美味しい「朝食バイキング」が見逃せない

ドーミーインの魅力を語るうえで外せないのは朝食です。その土地の特産品や郷土料理など地のものを使ったメニューや、その場で調理したアツアツの料理が食べられます。

「御宿 野乃松本」の宿泊時のバイキングでは、「信州サーモンちらし」、「揚げたて天ぷら」、「十割信州そば」、「信州アルプス牛鍋」、「信州漬物」などが揃っていました。

それ以外にも多数の小鉢やサラダ、デザートなどが揃っていました。正直かなりお腹がいっぱいになるので、その日のお昼ご飯も兼ねることができるかも知れません。朝食は、宿泊者のみ利用可能で、金額は大人2,300円(税込)、小人1,100円(税込)です。

朝に嬉しいサービスがもう一つ。それは湯あがり処で乳酸菌飲料が無料でもらえることです。寝ぼけた状態で温泉に浸かり目を覚まし、サウナと水風呂でととのった後にこちらをグビッと。愛を感じるこういったおもてなしの数々により、大きな感動に繋がっていると思います。

■「野乃松本」スタッフの方にお話を聞きました

ドーミーインの和風プレミアムホテル「御宿 野乃」は、ビジネスホテルと旅館のいいとこどりをしたホテルとのこと。まさに筆者もそう思います。最近だと「野乃松本」のお客様の約4割が欧米の方で、この辺りの宿場町や松本城に出掛けたり、ここを拠点に軽井沢などへ観光へ行く方も多いそう。お風呂は入れ墨やタトゥーが入っている方は原則使用禁止ですが、フロントでタトゥーシールをお渡していて、シールに収まれば入浴もOKとされています。眺望のよいお風呂や、朝食の揚げたてのてんぷらが特に人気があるとのことでした。

筆者は「野乃松本」は何度目かの宿泊でしたが、泊まる度に大満足して「また来たい!」と思わせてくれます。現在ドーミーイン系列のホテルは、北海道から九州まで全国に95棟ありますので、興味のある方はぜひ泊まってみて下さいね。

●「あづみの湯 御宿 野乃松本」について

住所:〒390-0815 長野県松本市深志1-5-17
電話:0263-37-5489
宿泊料金:1泊素泊まり 8,650円~(入湯税込)/1名1室 ※時期や曜日により変動

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