和歌山・白浜温泉で献湯祭 100人練り歩き「一番湯」奉納

山神社で営まれた「献湯祭」で、朝一番の源泉からくみ上げた「一番湯」を運ぶ関係者=1日、和歌山県白浜町

 和歌山県白浜町の山神社(温泉神社)で1日、温泉の恵みに感謝する「献湯祭」が営まれた。町内に源泉を持つ温泉会社8社と、烏帽子に白装束姿の観光関係者ら約100人が、朝一番の源泉からくみ上げた「一番湯」を入れた角だるを担いで温泉街を練り歩き、神社に奉納した。

 南紀白浜観光協会の藤田正夫会長(71)は「白浜町にとって大切な祭り。観光の原点である温泉を多くの方に知ってほしい」と話した。

 白浜温泉は道後温泉(松山市)、有馬温泉(神戸市)とともに「日本三古湯」に挙げられる。日本書紀には有間皇子から白浜温泉の素晴らしさを聞いた斉明天皇が658年に訪れたと記されている。

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