ギャラクシー賞2冠『不適切にもほどがある!』阿部サダヲの“天丼”コメントに会場爆笑「さすが!」の声

5月31日、ギャラクシー賞「マイベストTV賞グランプリ」贈賞式に出席した(左から)磯山晶プロデューサー、阿部サダヲ、金子文紀監督

阿部サダヲの主演で、2024年1~3月に放送されたテレビドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)が、「第61回ギャラクシー賞」にて「テレビ部門 特別賞」と「マイベストTV賞グランプリ」をダブルで受賞した。

「『不適切にもほどがある!』は、1986年に生きる昭和の体育教師・小川市郎(阿部)が、ひょんなことから2024年にタイムスリップしてしまうストーリー。市郎が、コンプライアンスなどなかったに等しい昭和の価値観のまま、令和で出会った人々に絡んでいく様子を描いたコメディで、現代だとアウトな暴言や行動を、上手にギャグとして昇華していました。

また、市郎視点で物語を観ることで、コンプライアンスやハラスメントに過敏になっている令和のおかしさを浮き彫りにしていく側面もあり、宮藤官九郎氏の脚本家としての実力を、あらためて世に知らしめた作品でした。

とくに、ドラマ内で再現された、いまでは考えられない昭和の時代のメチャクチャさに、昭和を知らないF1(女性20~34歳)層からは『本当にこんな時代があったのか』と、新鮮な驚きをもって受け止められたようです」(芸能ライター)

5月31日、都内でおこなわれたギャラクシー賞贈賞式には、磯山晶プロデューサー、金子文紀監督が登壇。その後、阿部が「サプライズゲスト」として登場すると、会場は大いに盛り上がった。

司会から、演じていて楽しかったシーンを聞かれた阿部は、「やっぱり昭和を思い出させるというか、バラエティ番組『早く寝ナイト チョメチョメしちゃうぞ』ってタイトルの番組をオマージュしてやってたんですけど、すごくセットとかも素晴らしかったし。僕は昭和のバラエティとかすごい観てたし、あのころの感じがすごいよくできてたので、楽しかったですね。(ロバート)秋山さんが司会やってて、女性の股の下から登場してくるみたいな。ああいうのって、やってましたもんね」と回答。

続けて、「僕はやっぱり昭和で、おっぱいとか観てたんで。テレビで、おっぱい観てたんで」と、自身の実体験を披露。司会に「いい時代だったんですかね?」と聞かれると、阿部は「いい時代だったんですかね(笑)。ありがとうございます。あ、生配信でしたっけ? すみません」とボケるも、「不適切かもしれません」とツッコミを入れられてしまった。

さらに、「自身の昭和の思い出」を聞かれた阿部は、劇中で登場する、市郎が野球部の生徒に『ケツバット』するシーンを引き合いに出し、「(ケツバットは)僕も相当されてたし、ものすごくビンタされたし。ビンタされすぎてニキビがいっぱいできて。ホントに悲しかったです、あのころ。ニキビすごいいっぱいできてて、子どもが見てて、『なんかあの人、おっぱいがいっぱい』って言われて。おっぱいだと思ったのかな……。そうだ、生配信でした、すいません(苦笑)」と、再びの“不適切発言”。司会から「また不適切でございますね」と再度の指摘を受けて、会場をわかせた。

「同じボケを2回繰り返すのは、お笑いでいうところの『天丼』という手法。舞台で鍛えられている阿部さんだけあって、さすが、その場での当意即妙な司会とのやり取りは、会場を爆笑させ、盛り上げてくれました」(会場にいたギャラクシー賞関係者)

演出をつとめた金子監督は、受賞の際のコメントで、「阿部さんは裏切らない。絶対、思ったよりもおもしろくしてくれるので、毎日が楽しくて幸せでした」と語っていた。今回の贈賞式も、そのとおりになったようだ。

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