おもちゃは取ってくるけれど、飼い主には渡さない犬 行動からわかる心理を獣医師に聞いた!

愛犬と飼い主さんの「可愛らしい遊び」の様子にほっこり!

引用元:@corgiHARU0628

X(旧Twitter)ユーザー@corgiHARU0628さんの愛犬・はるたくん(撮影時3才)は、飼い主さんが「骨は?」と言うと、おもちゃの骨を持ってきてくれるのだそう。

この日、飼い主さんに「はるた、骨は? 骨ちょうだい」と言われたはるたくんは…

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部屋の奥からおもちゃの骨を持ってきてくれました!

飼い主さんの言葉をちゃんと理解している、おりこうさんなはるたくん。しかし、動画の最後にはクスッとしてしまうはるたくんの姿が映っていたんです。

飼い主さんには渡さない?

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飼い主さんのもとにおもちゃを持ってきてくれるかと思いきや…はるたくんは「あとちょっと」のところで立ち止まり、その場でおもちゃをカミカミするのでした(笑)

はるたくんの行動について、飼い主さんに話を聞いた!

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まだ幼いふたりの娘さんがいるという飼い主さん。はるたくんとの「ひっぱりっこ遊び」や「とってこい遊び」は、娘さんたちがお昼寝から起きたあとにしているそうです。

あの日もいつものように遊んでいるのを撮影していたところ、はるたくんの「いつも通りの反応」をおさめることができたといいます。

遊びの最中に見られるはるたくんの反応について、飼い主さんはこんなことを思うそうです。

飼い主さん:
「いつも思っているのは、『遊んでほしいなら持ってきなよ!』ということです(笑)

はるたくんはどちらかというと、とってこい遊びよりひっぱりっこ遊びのほうが好きなのかなぁという印象です。でも、私がおもちゃを掴んで『離してはるたくん』と伝えるとちゃんと離すことができるので、『どっちやねん!(笑)』って思います」

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はるたくんについて、「そういうよくわからないところがまた可愛いです」と話す飼い主さん。それと同時に、「はるたくんの気持ちにちゃんと応えてあげないとな」と思うそうです。

飼い主さん:
「小さなふたりの娘たちのお世話をしながらはるたくんと遊んでいるので、本当はもっとかまってほしいんじゃないかなぁと。『もっとボクを見て! かまって! 遊んで!』という気持ちもあるのかなと感じています」

【獣医師解説】おもちゃをくわえて来たのに、あとちょっとのところで飼い主さんに渡さない犬の心理

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はるたくんは飼い主さんにおもちゃの骨を持ってきてくれたかと思いきや、「あとちょっと」のところで立ち止まり、その場でおもちゃをカミカミしていました。

この行動からは、どのような心理が読み取れるのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生に聞きました。

原先生:
「はるたくんにとっては、おもちゃを近くまで持ってきたりカミカミしながら大好きな飼い主さんの注意を引いている段階で、すでに『遊びのひとつ』として成立しているのかもしれませんね。

そのため、渡さないようにしているとかではなく、持ってきたことによって飼い主さんの注意を引くことができたり、声をかけられている段階ですでに満足しているのではないかなと思います。

家族やほかの犬などと一緒に遊ぶことが大好きなコや、かまってもらったりすることが好きなコなどは、はるたくんのように『他者の反応を楽しむような遊びを好む』傾向があるのではないかと考えられます」

(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
写真提供・取材協力/@corgiHARU0628さん/X(旧Twitter)
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。

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