【春季中国地区高校野球大会1回戦 尾道3―2宇部鴻城】
尾道が、昨秋の中国地区大会準々決勝で4―5で敗れた宇部鴻城を1点差で破り、悔しさを晴らした。
エースで4番の田原永遠が投打に活躍した。一回、先制の中犠飛を放つとテンポのよい投球を披露。緩急を付けた投球で相手打線の的を外し、六回まで無安打無得点の好投を続けた。「ノーヒットノーランは意識していなかった。昨秋負けた相手に雪辱を果たせたのが一番」と胸を張った。
八回に一度降板したものの、3―2で迎えた九回に再登板。2死一、二塁のピンチを背負ったが、踏ん張った。捕手で主将の富島海翔は「1点差で負けた相手に1点差で勝てて、冬場の練習の成果を感じる。準決勝もうちらしく粘り強く戦いたい」と、海田との広島対決を見据えた。
