夫の帰還運動をスパイ指定 ロシア法務省、リーダー格も

献花のため、モスクワ・クレムリン脇の「無名戦士の墓」を訪れたマリヤ・アンドレーエワさん=2月(共同)

 ロシア法務省は5月31日、ウクライナ侵攻作戦に動員された夫らの早期帰還を求める女性たちの運動「プーチ・ダモイ(家路)」と、リーダー格のマリヤ・アンドレーエワさんをスパイとほぼ同義の「外国のエージェント(代理人)」に指定したと発表した。

 法務省は同運動とアンドレーエワさんが「不正確な情報を拡散させ、ロシアとロシア軍に対する否定的なイメージを形成した」としている。

 アンドレーエワさんらは前線に動員された夫らを早く帰宅させてほしいと求め、昨年から定期的にモスクワ中心部のクレムリン(大統領府)脇で、第2次大戦の戦死者をまつる「無名戦士の墓」に集団で献花する運動を続けてきた。

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