【鹿島】同点弾の鈴木優磨、シュートコースはなかったが…「枠にさえ入れば、何かが起きると思った」。横浜FMに逆転勝利!

センターフォワードで先発、後半からトップ下に入る。濃野の逆転弾の起点にもなる。

[J1 17節] 鹿島 3–2 横浜FM/2024年6月1日15:03/ 国立競技場

J1リーグ17節、鹿島アントラーズが鈴木優磨、濃野公人、関川郁万のゴールで、横浜F・マリノスに3-2の逆転勝利を収めた。リーグ4連勝で、首位のFC町田ゼルビアと勝点35で並んだ。

鹿島の鈴木優磨は4-2-3-1のセンターフォワードで先発出場。0-1とリードされて迎えた後半開始、チャヴリッチの投入とともにトップ下にポジションをチェンジ。全方位のスペースに顔を出しながらプレーに関与し、攻撃のアクセントをもたらした。

すると57分、名古新太郎の右からのクロスをチャヴリッチがゴール中央でヘッドでそらし、ファーにいた鈴木がフリーで待ち構え、左足で合わせてネットを揺らした。

この一撃が起爆剤となり、鹿島が3ゴールを連取! 逆転に成功した。

鈴木は試合後、「シュートコースがなかったので、枠にさえ入れば、何かが起きると思いました」「点は誰が取ってもいい。自分にできることをやるだけです」と振り返った。

さらに74分の濃野公人のゴールの起点にもなった。さらにドラマのような関川郁万の一撃……。しかし土壇場で植中朝日に決められ、3-2と最後は冷や汗の逃げ切りに。

リーグ4連勝を収めたが、鈴木は「まだまだ(リーグの)折り返しにも来ていないので何とも言えません」と、気を緩めればたちまち下降しかねないと、むしろ危機感を抱く。

「よくポポさん(ランコ・ポポヴィッチ監督)からは、自分たちにできることは目の前の練習、目の前の1試合を全員で全力で戦うだけと言われています」

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あくまでも、目の前の“一戦必勝”にこだわる。その先、より精度が高く魅力的に”勝つ”サッカーを、チーム一丸となって探求していく。

取材・文/佐藤亮太

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