「移籍かな」久保建英がソシエダ新ユニ動画不在、憶測広まる。噂の新天地候補は…

ポイントはUEFA欧州チャンピオンズリーグ? 「病み付きになる」

スペイン1部レアル・ソシエダが5月29日、「JAPAN TOUR 2024」で来日し、国立競技場で東京ヴェルディに2-0の勝利を収めた。ソシエダに所属する久保建英(Takefusa KUBO)は4-3-3の右ウイングで先発出場し、後半開始直後の48分に交代した。

ちょうどシーズンオフに突入するタイミングで、レアル・ソシエダは2024-25シーズンの新ユニフォームを発表。久保もさっそくその新ユニで国立のピッチに立った。

一方、SNSやユーチューブ、公式サイトなどで公開されたレアル・ソシエダの新ユニフォーム発表の動画やVTRで、久保は登場しなかったのだ。しかも胸スポンサーは日本が出資する企業であるものの……。

この夏に開催されるパリ・オリンピックでは、すでに前回の東京オリンピックにも出場しているものの久保は対象年齢である。ただ早い段階で、参加しない意思を日本サッカー協会(JFA)に伝えていたと言われる。そして先日の記者会見で山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、U-23世代であるもののフル代表の活動に専念する形になった久保や鈴木唯人について、「移籍の可能性についても承知している」と語っていた。

そうした状況を踏まえ、SNS上では「移籍かな」「新ユニ動画に映らないのは、さすがに謎」「ジャパンツアーのこのタイミング…」など、久保の移籍についての憶測が広まっている。

久保は今冬、契約条件について見直し、そして2029年6月までレアル・ソシエダとの契約を延長した。一方、レアル・マドリードが実質的に50パーセントの保有権を持ち、加えて移籍解除金6000万ユーロ(100億円)(一部では4000万ユーロや5000万ユーロとも言われる)に設定されているとされる移籍条件は変更されなかったという。そのため、久保が所属することで得られた収益の配分などが話し合われたと見られる。

4万150人を集めたこの“凱旋試合”は、レアル・ソシエダにとって、日本へのマーケティングを広げる貴重な機会になり成功を収めた。ただ、ユニフォーム発表の動画やVTRには久保不在なのは、確かに不自然ではあった。

果たして、背景には一体何があるのか。

キリアン・エムバペのレアル・マドリードへの移籍が決定的で、この夏、特にウイングはビッグクラブでもドミノ式に移籍が起きそうだ。久保にはマンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルFC、リバプールFC、トッテナム・ホットスパーといったプレミアリーグ勢、さらにはパリ・サンジェルマンなどが関心を寄せていると言われる。過去にはバイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムント、アヤックス・アムステルダムなどもリストアップしていると報じられていた。

レアル・ソシエダは来季のUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を逃した。ただ久保自身はあのハイレベルな戦いについて「(一度経験したことで)病み付きになる」と語っていたこともキーワードになりそうだ。

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目指すのは世界一――。来月23歳になる日本人レフティはこの夏、果たして新天地を求めるのだろうか。

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