[帝京長岡10-0氷見]「ここで貢献しなければ次はない」。そう腹をくくって臨んだ帝京長岡の木村朋暉が、地元富山での試合で躍動した。
二回に先制適時打を放つなど、この日2安打の活躍。スタメンの座を死守しようと、思い切ってバットを振った。
主将の木村昂暉は双子の兄。兄は主力として昨年から活躍してきたが、自分の出番は少なく、スタメンに定着することができなかった。
そんな兄と自分を比べてしまうこともあった。しかし、試合に出られないのならベンチで誰よりも声を出し、仲間を応援しようと心がけた。「自分の役割」をこなしながら、腐らず前を向いてきた。
そうした姿勢を評価し、地元での一戦に「チャンスをあげたいと思った」と芝草宇宙監督は打ち明ける。
試合後、朋暉は「何が何でも勝利に貢献し、絶対に優勝する」と表情を引き締めた。富山から新潟にやってきた双子の兄弟が、帝京長岡をけん引する。
(運動部・本間友理恵)
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