6月1日、浦和レッズが埼玉スタジアムにヴィッセル神戸を迎えた。この試合を前に、浦和サポーターが2枚の横断幕を掲げた。
J1リーグ第17節として行われたこの試合に、浦和レッズは公式戦3戦未勝利の状態で挑んだ。5月15日のJ1リーグ戦・京都サンガF.C.で勝利したのを最後に、同19日のジュビロ磐田戦で引き分け。さらに22日のルヴァンカップ・長崎戦で敗戦すると、26日のJ1リーグ・町田ゼルビア戦でも敗れていた。
優勝のために負けられない――そんなチーム状況を前に、サポーターが動いた。選手入場時、浦和レッズのゴール裏で2枚の横断幕が掲げられた。巨大な白い布に書かれたメッセージは2つ。1つは、
「THIS IS THE TIME TO STAY STRONG」で、もう1つは「ここが踏ん張り時 ブレずに突き進もうぜ」というものだ。
浦和は今季からペア=マティアス・ヘグモ監督が新たにチームを率いており、昨季のマチェイ・スコルジャ監督とはまた違ったサッカーを目指している。さらに言えば、2年連続で監督が交代してもいる。そうした状況でチーム作りを進めている中で迎える“産みの苦しみ”に直面しているからこそ、ここで共闘する姿勢を示したのだ。
■「ポジティブな断幕ナイスやぞ」「いい言葉」
浦和レッズサポーターのこのメッセージに、多くの人が共鳴。以下のような言葉を呼んでいた。
「ポジティブな断幕ナイスやぞ」
「いい言葉」
「そうだ!まさに、ここが踏ん張り時なんだ!」
「ホントその通りだと思うし、チームを後押ししようとするスタジアム全体の雰囲気良かったな」
「埼スタ一体となり勝ちましょう!!」
「経験を感じる、いいメッセージだ!」
「ぐう正論、やっぱりわかってるよ北は」
試合はというと、昨季王者が前半のうちに先制して、さらにアグレッシブな姿勢を見せてくる。しかし、ハーフタイムに浦和はチームを立て直す。後半は多くのチャンスを作り、中島翔哉が同点弾を決める。
逆転弾を決めることはできなかったものの、前への姿勢を見せてヘグモレッズの目指すものを見せた。次戦はアウェイでのセレッソ大阪戦となる。代表ウイークの中断期間をチーム作りに生かし、次こそは白星をつかみ取る。