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鎌田大地は1シーズンでラツィオを退団することになった。クラブのOBは、そもそもの契約が間違っていたと考えているようだ。
昨夏、鎌田はミラン移籍に迫りながら、クラブ上層部の人事の影響もあり、取引が破談となった。その後、8月に入ってラツィオに入団。延長オプションつきの1年契約という、主力クラスのフリー加入では珍しいかたちでイタリアの首都ローマに降り立った。
セリエAでの初シーズンは、周知のとおりだ。マウリツィオ・サッリ監督の下ではチームをかみ合わず、出場機会が右肩下がりに。だが、同監督が辞任すると、後任のイゴール・トゥドール監督に引き立てられ、チームの中心と言われるほどの存在感を発揮。去就も再注目されるようになる。
いったんは残留濃厚と報じられた鎌田だったが、最終的に延長オプションを行使せず。新契約を結ぶこともないと明かしたラツィオのアンジェロ・ファビアーニSDは、交渉過程の最後に鎌田陣営が出した条件は「無礼」と非難した。
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レジェンドOBのブルーノ・ジョルダーノも、『Radiosei』で「私でもカマダのゲームには付き合わなかっただろう」と、選手側の条件を受け入れるべきではなかったとの見解を示している。
ジョルダーノは「選手としては好きだ。だが、ああいう流れになれば、線引きをするのが正しい。過去の過ちを教訓としなければいけない(ルイス・アルベルトを見よ)」と話した。
「トゥドールは、クラブは日本人選手のことでできる限りをしたと理解しなければいけない。ラツィオにとってダメージなのはもちろんだ。代わりを獲得しなければいけないからね。そういう選手がフリーということはないだろう。だが、カマダが代替可能な選手であることは変わらない。ディエゴ・マラドーナじゃないんだ。カマダの件は、12カ月前が真の過ちだったんだよ」
鎌田が去ったラツィオが、来季に向けてどのようなチーム編成をするかはまだ分からない。ただ、できるだけ1年契約を結ぶことはないようにと考えているのではないだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部