「本物の脅威」田中碧にリーズ関心報道、地元メディアの意見は二分「優先すべきではない」

デュッセルドルフは入れ替え戦でボーフムに大逆転負けを喫し、1部昇格を果たせなかった。日本代表の田中碧は、この夏の去就が騒がれている。

【動画】内野貴史のキックは無情にも…勝負が決した最後のPK
契約が残り1年となる田中は、ブンデスリーガの上位勢やプレミアリーグのクラブからの関心が報じられているところ。移籍先候補のひとつとされているのが、イングランド2部のリーズだ。

リーズはデュッセルドルフと同じく、プレーオフ決勝で敗れ、1部昇格とならなかった。田中にとって選択肢になるかは分からない。ただ、リーズから見て、田中を獲得する必要はどこにあるのだろうか。

専門サイト『Leeds United News』は5月29日、「リーズには強力な中盤の選択肢があるものの、昇格できなかった理由で目立つ憂慮すべきスタッツがある」と報じた。

「4人のMFが誰も得点を挙げていないのだ。これは単純に、プレミアリーグを目指して戦うチームにとって十分ではない」

「逆に、タナカはデュッセルドルフで本物の得点の脅威となっていた。30試合で7得点をあげ、4アシストを記録している。日本代表での26キャップでも8得点をあげており、そのひとつはワールドカップのスペイン戦だ。前に出てファイナルサードで貢献できる能力があることを示している」

【動画】内野貴史のキックは無情にも…勝負が決した最後のPK
一方で、『LeedsAllOver』は「エネルギッシュなボックス・トゥ・ボックスのMFで、ほぼすべてをこなせるタナカは、公式戦8得点・4アシストを記録。ブンデスリーガの公式サイトでジュード・ベリンガムに似たプレーと評された」と称賛しつつ、補強の必要性が高いポジションではないと主張した。

「得点の数字が良い8番はリーズで機能するかもしれない。だが10番、ストライカー、2人のSB、CBを加えてからのことだ。タナカは非常に良い補強となるだろうが、リーズが必要とすることは別にあり、優先すべきではない」

来季で26歳になる田中はステップアップが期待されている。本人の決断に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社