県高校総体 バドミントン男子 団体で別府鶴見丘が10連覇を達成 【大分県】

5月25日 レゾナック武道スポーツセンター

団体男子決勝

別府鶴見丘3-1大分西

県高校総体のバドミントンの男子団体で別府鶴見丘が10年連続21回目の優勝を果たした。今年は3年生が2人の下級生主体のチーム。大会前、先輩たちが勝利を積み重ねた記録に対してプレッシャーを感じていた3年生に、下級生が「高校最後の大会にさせません。僕たちがインターハイ(全国高校総体)に連れて行きます」と伝えた。キャプテンの清家吏玖(3年)は、「カッコ悪いけど頼れる後輩に助けられた。あの言葉で一体感が生まれた」と話す。

第1シードの別府鶴見丘は、準決勝で日田林工を3-1で下し、決勝は大分西と顔を合わせることになった。団体戦は、ダブルス2試合、シングルス3試合を行い、先に3勝したチームが勝利する。第1試合のダブルスで菅野北斗(2年)・木津颯斗(1年)ペアが相手のエースペアに真っ向勝負。中学の頃からペアを組む2人は、木津が4月に入学してから再結成し、1年間のブランクを感じさせない息の合ったプレーを披露した。

3年生ペアの清家吏玖と内山凌志

技術があり、駆け引きのうまい木津が試合を組み立て、上背のある菅野が高い打点から力強いスマッシュを打ち込む。菅野は「打点の位置を調整して、まずは相手コートに入れることを考えた」と微調整を繰り返し、ミスしないことを考えた。プレーの質を高めたことで相手のミスを誘発し、リードする展開をつくった。最後はデュースに持ち込まれたものの勝利し、チームに勢いを付けた。

2勝1敗で迎えた第4試合のシングルスに菅野、第5試合のシングルスに木津が再び登場した。体力の消耗が激しい中、2人を後押ししたのは仲間の力だった。清家の「後ろには仲間がいる。一人で戦っているわけではない」との言葉で気持ちが奮い立った。木津が2-0で勝利し、激戦に終止符を打った。木津は「気持ちで勝てた大会だった」と振り返り、「九州大会でベスト4、インターハイではベスト16を目指したい」と次の目標を掲げた。

優勝の原動力となった菅野北斗・木津颯斗ペア

(柚野真也)

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