同窓会で数十年ぶりにボウリング! 体に負担かけないボールを選ぶ基準は?

ボウリングの前に準備しておくこととは?

【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】

スポーツトレーナー・永井正彦氏が実際の相談事例をもとに解説する健康アドバイス。今回の相談は、久々にスポーツで体を動かすことになった方からです。

【お悩み】同窓会で久しぶりにボウリングをします。ケガ予防で気をつけるべきことは?(50代男性)

【アドバイス】準備体操は必ず行い、帰宅したら熱いお風呂に入ってから就寝してください。

【解説】学生時代以来、数十年ぶりにボウリングをすることになったという男性。普段は通勤時に最寄り駅まで約10分歩く程度しか体を動かしていないので、ケガ予防と筋肉痛予防を知っておきたいとのことでした。

久しぶりのボウリングでよく痛めてしまうのは腰です。仮に準備体操もせずにボウリングボールを投げるのは、いきなりベンチプレスを行うようなものなので筋肉を痛めてしまう可能性大です。

特にボウリングでは、広背筋(こうはいきん)という、普段ほとんど動かしていない背中の中心部全体から脇の下あたりまでの筋肉を動かすことになるので、しっかり準備運動をしておく必要があります。

まずは両手をバンザイして左手首を右手で持ち、左側を伸ばすように、上半身を右に傾ける。この広背筋ストレッチを左右8回ずつ体全体を傾ける意識で行うと、腕もしっかり伸ばすことができます。

1ポンド約450グラムのボウリングボールを選ぶ基準は、体重の約10分の1の重さが体に負担がかからないとされています。重いと感じたら最初はひとつ軽めのボウリングボールでプレーすれば、多少リキんでも体に負荷がかかりにくいでしょう。

そして帰宅したら熱いお風呂に入って体全体をほぐし、筋肉痛が起きにくい状態で就寝してください。

ボウリングに限らず、ウオーミングアップとクールダウンを心掛けることがけが予防につながります。

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