エネルギッシュな音色響く 長崎県高校連合音楽会 3部門計1700人参加 多彩な歌声、演奏で観客魅了

踊るパフォーマンスも織り交ぜた創成館吹奏楽部=アルカスSASEBO

 長崎県高校総合文化祭の「合唱」「器楽・管弦楽」「吹奏楽」の3部門からなる県高校連合音楽会が5月、西彼時津町、長崎市、佐世保市であり、3部門計1700人が美しい歌声や迫力ある演奏、エネルギッシュなパフォーマンスを届けた。
 合唱部門は19日に西彼時津町のとぎつカナリーホールであり、15団体約210人が出演。県立佐世保西と佐世保中央は合同で登場し「瑠璃色の地球」などを披露した。純心中・高音楽部は「にじいろ」などを歌い、部長の野浦真央さん(高校3年)は「4月から中学生と一緒に部活動をすることになり初めてのステージ。最初は声質の違いなどで戸惑ったが、練習を重ね、一体感が出て声の響きも深まった」と笑顔で話した。
 器楽・管弦楽部門は25日、長崎市茂里町のベネックス長崎ブリックホールであった。ギター・マンドリン部、ハンドベル部、軽音楽部、オーケストラ部など幅広いジャンルの9校約180人がクラシックや映画音楽、Jポップなど多彩な楽曲を発表。県立五島南総合文化部音楽班の3曲のうち1曲は、班長の谷口泰地さん(3年)がトランペットのソロで「宇宙戦艦ヤマト」を演奏。谷口班長は「緊張したが持てる力を出し切り、ホッとした。部活を引退してもトランペットは趣味として続けていきたい」と話した。
 吹奏楽部門は25、26の両日、佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで開き計45団体約1350人が相次ぎ登場し、創成館吹奏楽部は1年生が前に出て踊るパフォーマンスも。キャプテンの鈴田祥子さん(3年)は「重厚感のあるサウンドを出そうと心がけてきた。1年生のダンスもお客さんの笑顔のため。手応えはある」と語った。最後は、8月に岐阜県で開催される第48回全国高校総合文化祭「ぎふ総文2024」に出場する鎮西学院が迫力あふれる演奏を披露した。

堂々とソロでトランペットを演奏する谷口さん=ベネックス長崎ブリックホール
息の合った歌声を響かせる純心中・高音楽部=とぎつカナリーホール

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