上沼恵美子が今くるよさんを追悼 実は同期「コンビともにいなくなるのはメチャクチャ寂しい」

上沼恵美子

タレントの上沼恵美子が2日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」に出演。5月27日に膵(すい)がんで亡くなった今くるよさん(享年76)を追悼した。

上沼は「(芸歴は)一緒なんですよ。同期と言えば同期なんですね」と回想。「あの頃のお笑いというのは蔑まれてね。『お前、ブサイクやから吉本に行け』とか、『漫才でもやれ。頭悪いから』とかそんなようなことを普通に言ってる。私はお姉ちゃんがやってて、コンビがいなくなったんで、無理やり入ったんですけど。いやいやだったんです。そのとき、いくよ・くるよさんと同期ぐらいでしたね。いくよ・くるよさんは本当にお笑いを目指したお2人で『すごいな』と思いましたね」としみじみ語った。

新人の頃は、一緒に四国・九州を営業で回ったことがあるそうで「本当に穏やかで明るいいいコンビでね。いい方で。あの時は派手な衣装は着てなくて、普通のスーツで2人出てはったんですよ。デビュー当時は。いくよ・くるよさんもウケないし、私らもウケないし。まだ本当に新人だったんで慰め合ってました」と振り返った。

後にNHK「バラエティー生活笑百科」で共演する機会も増え「ときどき法律の相談にみえて4分漫才やって、その時は派手な(衣装で)、もう売れてはるから。すばらしい。出てきたら華やか」と見違えた姿に驚いたという。

上沼は相方の今いくよさんが2015年に亡くなっていることに触れ、「コンビともにいなくなるというのはメチャクチャ寂しいです。何か支えみたいなのがないよね。道しるべというのかな。なんか関西多いですね。そのような気がしますね。なんとなくシンボルがこの季節にトントンといなくなってるというのは」と目を伏せた。

最後に「私、次行きますから、その時はお見送り芸人しんちゃん、あなたがお見送りだよ。わかった?」とゲストのお見送り芸人しんいちに〝ムチャぶり〟して笑いを誘っていた。

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