結成12年のバンドOmoinotake 不安を明かす…「2年周期くらいで」やってくる 解散の危機?

島根県出身のピアノトリオバンドOmoinotake(オモイノタケ)が5月31日深夜放送の『バズリズム02』に出演。ブレイクに至るまで何度も解散の危機があったことを明かした。

今年1月にリリースした『幾億光年』がドラマの主題歌として注目され、Billboard Japan Hot 100に14週連続TOP10入りを果たすなど、異例のロングヒットとなっている彼ら。島根から上京後の2012年にバンドを結成し、渋谷を中心に路上ライブ活動を行っていたという。

路上ライブを開始した当初は誰も立ち止まらなかったようで、ボーカル&キーボードの藤井怜央(レオ)は「心折れそうになる」と当時の心境を話す。番組MCのバカリズムから「お客さんの足を止めるためにいろいろ工夫とかしたんですか?」と問われると、レオは「踊れる曲をやる」とその秘けつを明かした。

「踊れる曲をやることによって、踊っている人を遠くから見て、“何かやってるぞ”っていうのでどんどん集まってきた」といい、「リズミカルな、ファンキーな感じのやつでみんながだんだん踊ってくれるので、それで人が集まるようになりました」と人が集まり始めたきっかけを振り返った。

そんな路上ライブを見て声をかけてくれたのが、現在のレーベルの人だったという。そして2020年に『モラトリアム』が劇場版アニメの主題歌に抜てきされ注目を集めることに。

しかし、このときすでにバンド結成から約8年。これまでにバンドをやめようと思ったことは何度もあったという。「誰が(バンドをやめようと)言い始めるんですか?」と問われると、「僕ですね」と口を開いたのはドラムの冨田洋之進(ドラゲ)。「不安になってくるんですか?」と聞かれ「2年周期くらいで来ますね」と答えた。

これを聞いてバカリズムも「すごくわかる」と共感。「地元に帰ったときに(友人たちから)“いつ(テレビに)出てくるの?”みたいな雰囲気になるじゃないですか」と、自身の境遇と重ね合わせた。

それでも、度々訪れた解散危機を乗り越え、ついに2021年『EVERBLUE』でメジャーデビュー。そして今年『幾億光年』が大ヒット。ブレイクを果たしたOmoinotakeに対しバカリズムは「周囲は手の平を返したように近づいてくるわけでしょ。群がってくる」と冗談交じりに問いかけ、スタジオの笑いを誘った。

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