初優勝に届かない 鶴岡果恋は「74」で桑木志帆は「69」も

最終日「74」と失速した鶴岡果恋(Atsushi Tomura/Getty Images)

◇国内女子◇ヨネックスレディス 最終日(2日)◇ヨネックスCC(新潟)◇6339yd(パー72)◇雨(観衆2309人)

初優勝を狙った鶴岡果恋が9位に終わった。最終日を首位と2打差で迎えたのは4月下旬「パナソニックオープン」に続き2度目。当時は「68」で回ったが、天本ハルカに「66」を出されて逃げられての7位。今回は「74」と崩れてしまった。

「朝の練習場でドライバーが全然良くなくて。でも、直前に直すのも怖かったのでそのまま行ったんですけど…」。この日、早朝に降り始めた雨はラウンド中盤から徐々に強まった。歩調を合わせるように自分のプレーも乱れた。「チャンスにつけられないし、ついてもパットが入らなくてかみ合わなかった。狂っちゃって、自信がなくなっちゃいました。悔しいです」と唇をかむ。

「72」の49位発進から、大会コース記録更新の「62」で急浮上し、最終日が「74」。「空回りじゃないですけど、優勝するにはバーディを獲っていかなきゃいけないプレッシャーもあった。終わり方がコレだと一番悔しい」と反省しながらも、「きょうダメだったところを直して、また次のチャンスを待ちたい」と前を向いた。

桑木志帆は「69」をマークしたが…(Atsushi Tomura/Getty Images)

鶴岡と同じく初優勝が待たれる桑木志帆は、5打差8位から3バーディ、ノーボギーの「69」をマークしたが、新垣比菜に4打届かぬ5位だった。

持ち味のショットでスコアメークし、3日間とも60台をマークした。「きょうはパットも思った通りに打てて、しっかり決められた。(タッチが)やっと合ってきたなってところで終わっちゃいました」と苦笑する。

昨季は0勝でメルセデスランク10位と躍進し、今季は開幕3戦こそ予選落ち2回とつまずいたが、直近10試合で6度目のトップ10。「(優勝は)タイミング次第だと思います。焦ってないですし、『いつか来たらいいな』ぐらいの感覚でいます」と淡々と話す。

「常に上位にいて、チャンスが来たら獲りたい。まずは安定した成績を残したい」と締めくくったが、取材後には思わず「悔しい…」。ポツリと本音がこぼれた。(新潟県長岡市/内山孝志朗)

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