痛恨の一打に瞳をうるませ…西村優菜は全米女子で初の予選通過

4度目の全米女子オープンで初の予選通過(撮影/村上航)

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 2日目(31日)◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583yd(パー70)

午前7時18分と早朝のスタートだった西村優菜がホールアウトした時間帯は、ちょうど午後組のプレーが始まるタイミング。その時点で暫定89位前後の通算7オーバーで終え、60位タイまでのカットラインはどこまでも遠く感じていた。

「7(オーバー)じゃ、ちょっと届かないんじゃないかなとは思うんですけど…。ミスが重なったという感じでもなかったですし、その一打だけだったかなと思います」。瞳をうるませ、心なしか声も震えるほどにじんだ悔しさ。後半5番で出たひとつのミスに対する思いでいっぱいだった。

一打のミスを悔やんだが、粘り強いスコアメークは光った(撮影/村上航)

左奥のピンを攻め込んだ前半12番(パー3)から2連続バーディを先行。折り返しの18番でボギーを喫しても、「5番のティショットまでは結構完璧なゴルフというか、要所でミスはあったんですけど、結構しっかりカバーもできていた。 このセッティングの中ではすごくいいゴルフはできていた」と振り返る。

その5番は大きく左に曲げたティショットがブッシュに飛び込み、フェアウェイとは反対側の4番ホール方向にレイアップせざるを得ない状況に陥った。1打では出せず、結局5オン2パットのトリプルボギーをたたいた。「諦めずにティショットを打ったけど、うまく身体が動かなかった」という6番(パー3)でもダブルボギーが重なった。

思いは残り36ホールにぶつける(撮影/村上航)

悔しさいっぱいの「74」でホールアウト。それでも、全米女子オープンならではのハードセッティングで時間を追うごとにカットラインは引き下げられ、結局通算8オーバーまでが滑り込む結果となった。

西村にとっては、4度目の大会出場で初の予選通過。思いをぶつける週末となる。(ペンシルベニア州ランカスター/亀山泰宏)

竹田麗央(右)との予選同組でそろって決勝へ(撮影/村上航)

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